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ワイン検定シルバークラスの勉強内容・合格率・勉強時間を解説

ワイン検定受験生
・ワイン検定シルバークラスはどんなことを勉強する?
・合格までにどのくらい勉強すればいい?

今回はワイン検定シルバークラスの勉強内容・合格率・必要な勉強時間について解説します。

ワイン検定のブロンズクラスに合格し、その流れでシルバークラスの受験を検討する人も多いと思います。

筆者もシルバークラスを申し込む前は「ブロンズより難しいって聞くけど何を勉強するんだろう?」「合格率はどのくらい?」と気になったものです。

大まかに勉強内容と必要な勉強時間をまとめているので、是非参考にしてください。

筆者がワイン検定シルバークラスに満点合格したときの勉強法と練習問題については「【満点合格】ワイン検定シルバークラスの勉強法&練習問題」をご覧ください。

受験資格や受験費用は「ワイン検定の概要とブロンズクラスの勉強法を解説【練習問題つき】」で解説しています。

  • ワイン検定シルバークラスの勉強内容・合格率
  • 合格までに必要な勉強時間

ワイン検定シルバークラスで勉強すること

  • 学習対象はワイン産地主要13カ国
  • 各国のワイン法
  • 産地ごとの気候・土壌
  • 主要A.O.C.
  • 主要ブドウ品種

フランスやイタリアなど、主要なワイン産地13か国を勉強します。

テストは筆記試験のみで、全てテキストから出題されます。

勉強の割合はフランス・イタリア・スペインが多く、その他の地域は数ページのみ。

特殊なワインがあったり、独特な法律(ラベル表記など)があったりするところは要注意ポイント。

全体的なボリュームは結構多いので、何度もテキストを反復して読み込んでくださいね。

オススメの勉強法については「【満点合格】ワイン検定シルバークラスの勉強法&練習問題」で解説しています。

まずはフランス・イタリア・スペインをしっかり覚えましょう

ワイン検定シルバークラスの合格率は?

ワイン検定シルバークラスの合格率は9割以上と思われます。

筆者が受験した講師のクラスでは、シルバークラスに不合格になった生徒さんはこれまで一人もいないと聞きました。

実際に筆者が受験したときも、受験者全員が合格しています。

検定試験自体が「ワインをもっと普及しよう」という目的で行われていることもあって、「落とす試験」よりも「合格者をたくさん作ってワインをどんどん広めよう」という方向性なんですね。

とはいえ事前にしっかり勉強しておくことが条件なので、油断しないようにしましょう。

ワイン検定シルバークラス合格までに必要な勉強時間


試験の申込開始から試験日までのだいたい2か月が勉強期間になります。

ワイン検定シルバークラスは非常に勉強する範囲が広く、テキストを一度読んだだけでは覚えきることはできません。

事前の知識量にもよりますが一日2時間程度は勉強時間を確保することをオススメします。

ワイン検定シルバークラスで勉強する主要13か国

  1. 日本
  2. フランス
  3. イタリア
  4. ドイツ
  5. スペイン
  6. ポルトガル
  7. オーストリア
  8. アメリカ
  9. チリ
  10. アルゼンチン
  11. オーストラリア
  12. ニュージーランド
  13. 南アフリカ

ワイン検定シルバークラスでは上記13か国について勉強することになります。

各国の勉強内容を簡単にご紹介しますので、受験の参考にしてください。

フランス

A.O.C.について

EUの原産地呼称制度の元にもなった「A.O.C.法」は最重要です。

A.O.C.とはいったい何なのかをしっかり勉強しましょう。

A.O.C.法については「【知っていると便利】フランスワイン法A.O.C.の5つのポイント」で解説しています。

シャンパーニュ

 

  • シャンパーニュの製造手順
  • ヴィンテージ表記の有無などのタイプ
  • 生産形態についての表記

について主に勉強します。

アルザス

ドイツの影響が強い産地のため、フランスの中では独特の文化を持っている地域です。

ブルゴーニュ&ボージョレ

掘り詰めるとキリがないブルゴーニュ&ボージョレ地方ですが、シルバークラスでは主要の村名A.O.C.とグランクリュについて勉強します。

ジュラ&サヴォア

 

  • ヴァン・ジョーヌ
  • ヴァン・ド・パイユ

 

二つの特殊なワインは押さえておきましょう。

ローヌ渓谷

北部と南部での土壌やブドウ品種の違いなどを勉強します。

プロヴァンス&コルシカ島

フランスの一大ロゼ産地ですが、重要度は低めです。

ラングドック&ルーション

A.O.C.より一つ下の階級である、「I.G.P.ワイン」]の一大産地です。

甘口の酒精強化ワインも造られるので要チェック。

筆者イチオシのルーションのワインを紹介した記事もあるのでよかったら試してみて下さい↓↓
【ワイン愛飲家のオススメ】BASTIDE MIRAFLORS【南仏の超ハイコスパワイン】

南西地方

南西地方は鴨料理を中心に高級食材で有名ですが、細かいA.O.C.も多い地域です。

筆者が好きなカオールのワインも南西地方にあります。

 

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ボルドー

ブルゴーニュと並んでフランス二大産地のボルドーはかなりハイボリューム

メドックの主要A.O.C.や5大一級シャトー、甘口のソーテルヌからメルローのサンテミリオンまでしっかり勉強することになります。

 

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ロワール渓谷

大きく4つに分類される各地区の特徴を勉強します。
それぞれの地区の主要品種やA.O.C.をしっかり押さえましょう。

イタリア

ピエモンテ州

トスカーナ州と並んで二大産地のピエモンテ州について、主要品種とバローロを代表する主要D.O.C.G(Aイタリア版原産地呼称)について勉強します。

ロンバルディア州

瓶内二次発酵スプマンテのフランチャコルタは押さえておきましょう。

 

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ヴェネト州

アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラなど、長くて覚えにくいD.O.C.Gが多いですが、いずれも有名ワインなので頑張って覚えましょう。

 

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トスカーナ州

ピエモンテと同じく二大産地のトスカーナは、キャンティなどのサンジョベーゼを使ったD.O.C.Gワインと、ボルゲリのスーパータスカンについて勉強します。

スーパータスカン代表の「サッシカイア」は覚えておくとワインライフでも役に立ちます↓

カンパーニア州

フィアーノ種、グレーコ種、アリアニコ種から造られる

  • フィアーノ・ディ・アヴェッリーノ
  • グレーコ・ディ・トゥーフォ
  • タウラージ

という重要な三つのD.O.C.Gがあります。

ドイツ

甘口ワインに制定されている6段階の格付け

ドイツ甘口ワインの格付けは重要です。

細かいアルコール度数などの条件までは不要ですが、格付けごとの名前と順位をしっかり覚えましょう。

モーゼルとラインガウ

ドイツの産地はモーゼルとラインガウが重要です。

どちらも急斜面にブドウ畑があることは押さえておきましょう。

スペイン

多様なブドウ品種

スペインはテンプラニーリョをはじめとした土着品種が多く、覚える固有名詞が多いです。

どのブドウがどんなワインに使われるかもしっかり見ておきましょう。

CAVA

カタルーニャ州を中心に造られる瓶内二次発酵スパークリングワインのCAVAは重要です。

 

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シェリー

世界三大酒精強化ワインのシェリーはスペインを勉強する上で外せません。
さまざまなタイプや製法など細かく勉強します。

リオハとプリオラート

スペインのワイン法の特選原産地呼称D.O.C.aには、リオハプリオラートという二か所のみが認められています。

 

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カスティーリャ・イ・レオン州

赤ワインの有名産地であるリベラ・デル・デゥエロや白ワインのルエダなど、重要産地が多いです。

ポルトガル

世界最古の原産地呼称

世界で初めて原産地呼称制度を制定したのは実はポルトガルです。

コルク

ポルトガルはコルクの主要産出国です。

なんと全世界で生産されるコルクのうち、約50%がポルトガルで生産されています。

ワインに使われるさまざまなコルクについては「【コルクorスクリューキャップ】ワインに使われる栓について解説」をご覧ください。

ポートとマデイラ

スペインのシェリーと並んで世界三大酒精強化ワインのポートマデイラはポルトガルで造られます。

それぞれの特徴や製法をしっかり勉強します。

オーストリア

ドイツの甘口ワインに似たワイン法

ドイツの甘口6段階格付けに非常によく似た制度がありますが、若干異なる部分があるので要注意。

ニーダーエストライヒ州とブルゲンラント州

オーストリアはニーダーエストライヒ州ブルゲンラント州が二大産地です。
それぞれの主要品種と簡単な特徴を勉強します。

ホイリゲ

「ホイリゲ」という言葉には新酒という意味と、ワイン生産者が行う居酒屋という二つの意味があります。
特にワイン生産者が行う居酒屋は独特の文化なので押さえておきましょう。

これらヨーロッパ諸国はワイン産地として「旧世界」と呼ばれます。

日本

ワイン検定は日本の資格なので、当然自国である日本のワインについて学ぶことはとても重要になります。

酒税法

日本はワイン法という専門の法律はなく、酒税法の中で管理されています。

  • 酒とは何か
  • ワインはどんな酒に分類されるか
  • 日本ワインの条件

といった基本的な部分を勉強します。

85%ルール

ワインのラベルに産地やブドウ品種を記載するのに必要な使用について、日本は85%ルールを採用しています。

例えば「山梨」「甲州」とラベルに記載するためには85%以上山梨で取れたブドウを使い、85%以上甲州種を使う必要があるということですね。

山梨県

日本ワイン発祥の地で甲州の一大産地である山梨県は、日本のワインを勉強する上では避けられません。

北海道

山梨と並びワイン産地として国税庁に認められている北海道。
ドイツ系品種が多いですが、近年はピノ・ノワールも注目されています。

長野県

高品質なワインを生み出す長野県は、メルローをはじめとするヨーロッパ系品種が特に注目されています。

アメリカ

カルフォルニア州

アメリカのワインはほとんどカリフォルニア州で造られます。

その中でも、ナパカウンティソノマカウンティが二大産地であり重要です。

オレゴン州

オレゴン州は高品質なピノ・ノワールの産地として注目されています。

 

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チリ

日本との関係性

日本のワイン輸入量はチリが第一位です。

関税も撤廃されていて、高品質なワインが比較的安価で手に入ります。

カベルネ・ソーヴィニヨンとカルメネール

チリのカベルネ・ソーヴィニヨンは「チリカベ」とも言われ有名です。
カルメネールはチリでメルローと間違われて栽培されていましたが、今ではチリを代表する品種になりました。

 

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気候風土

チリはその立地や一日の寒暖差などにより、フィロキセラという害虫被害が出ていない珍しい産地です。

フィロキセラについて:外部リンク:エノテカ様

アルゼンチン

気候風土

ゾンダ風という乾燥した暖かい風が特徴で、比較的標高の高い位置にブドウ畑が広がっています。

メンドーサ州

アルゼンチンワインの大半はメンドーサ州で造られています。

 

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オーストラリア

シラーズ

オーストラリアはシラーズの一大産地。

世界最古のシラーズの樹が現存するのもオーストラリアです

 

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85%ルール

日本と同じく、ラベル記載に関するルールは85%ルールを採用しています。

スクリューキャップを採用した国

ワインの栓にスクリューキャップを使用したのはオーストラリアが最初です。

西オーストラリア州

生産量は少ないですが、高品質なワイン産地として注目されています。

南オーストラリア州

オーストラリアワインは主に南オーストラリア州で造られ、シラーズを中心に様々なブドウ品種が栽培されています。

ニュージーランド

ソーヴィニヨン・ブラン

ニュージーランドといえばまずはソーヴィニヨン・ブランで、ニュージーランド産ワインの70%以上を占めます。

85%ルール

日本と同じく、ラベル記載に関するルールは85%ルールを採用しています。

99%がスクリューキャップ

ニュージーランドワインはほとんどがスクリューキャップタイプです。

マールボロ

ニュージーランドの中でもソーヴィニヨン・ブランで特に重要な産地で、世界的にも品種特性の基準と言われる有名産地です。

セントラル・オタゴ

世界で最南端に位置するワイン産地で、ピノ・ノワールの名産地です。

南アフリカ

環境保護と密接なワイン造り

南アフリカは環境と調和したワイン生産を制度として定めていて、植物保護地域の中でブドウが栽培されています

西ケープ州

南アフリカワインの9割は西ケープ州で造られており、その中でもステレンボッシュ地区が中心産地です。

これらヨーロッパ以外のワイン生産地は「新世界」と呼ばれます。

旧世界・新世界の違いや、産地ごとの特徴は「【初心者向け】新世界?旧世界?生産地域ごとにワインの特徴を解説」でも解説しています。

最後に

ワイン検定シルバークラスのテキストには初めてみる単語も多く、最初は圧倒されてしまいます。

しかし勉強する内容は、実際に日本でよく売られているワインが中心。
売り場に並ぶワインのほとんどを理解することができるようになる非常に実用的な内容です。

合格率も高い検定試験なので、是非挑戦してみてください。

筆者がワイン検定シルバークラスに満点合格した勉強法はこちら↓

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ワイン検定シルバークラスの受験資格や受験費用:ワイン検定の概要とブロンズクラスの勉強法を解説【練習問題つき】

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