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【一発合格】ソムリエワインエキスパート試験の勉強法&スケジュール

ソムリエ・ワインエキスパート試験はワインの難関試験です。

勉強も大変そうだし、何から手をつけたらいいのかもわからないですよね。

筆者は年末頃から少しずつ勉強をスタートして、年明けからはオンラインスクールも利用しながら一発で合格することができました。

今回は筆者がワインエキスパート試験に最速合格するために行った勉強法と、各項目のポイントを学習スケジュールに沿って紹介します。

受験を決めたら早めに勉強をスタートするのはとても有効。

独学の人はもちろん、ワインスクールに通って受験を考えている人も、入学前に下地を作っておけば余裕ができるし、ライバルに差がつくので合格率もあがります。

各項目にはより詳しく、筆者が学習したポイントをまとめた記事へのリンクもつけているので、是非参考にしてください。


↑一次試験期間の初日、朝イチで最速合格!


↑合格するとソムリエ協会から合格通知書が届きます。
目次

ソムリエ・ワインエキスパート試験とは?

  • ソムリエは飲食店などでワインを扱う業務に従事している人向け
  • ワインエキスパートは受験に条件はない
  • ソムリエとワインエキスパートは同等に扱われる

日本ソムリエ協会(J.S.A.)が認定するワインの資格がソムリエ・ワインエキスパートです。

ソムリエを受験するためには飲食店勤務だったり酒屋勤務だったり、ワインを取り扱う仕事に就いている必要があります。

一方でワインエキスパートは年齢が20歳以上であればだれでも受験可能。

ソムリエだからワインエキスパートよりランクが上、ということはなく、業界内では同等に扱われます。

受験料や試験の概要については「【初心者からでも合格可能】ソムリエワインエキスパート試験の概要」で詳しく解説しています。

勉強範囲が広いので、スクールに通って受験する人が多いですが、独学で合格している人も見かけます。

センスと努力が必要ですが、独学での受験をを考えている人は「ワインエキスパートに独学で合格できる人の特徴と注意点」も参考にしてください。

筆者オススメのオンラインスクールは「スキマ時間を活用!ソムリエワインエキスパート試験対策オンラインワインスクール3選」をご覧ください。

ワインエキスパート試験に一発合格した勉強法

  • 12月~2月までの間に単純暗記を完了させる
  • スクールの講座に加えてYoutubeの対策動画も確認する
  • 練習問題をたくさん解く
  • モチベーションが下がったら気分転換する

12月~2月までの間に単純暗記を完了させる

一般的にワインスクールの授業は、最新のソムリエ教本が発売される3月1日以降に始まります。

「最新のソムリエ教本が必要ない、毎年変わらず覚えないといけないこと」については、スクールの授業が始まる前に覚えてしまいましょう。

具体的には

  • メドック格付けシャトー暗記
  • ワインの残糖量表示
  • 栽培・醸造用語の暗記

です。
この項目は毎年どの受験生も必ず覚えることになるので、スクールの授業が始まる前から勉強しておくのがオススメ。

授業が始まった時点でこのあたりの暗記が済んでいると、その他の項目に集中できるし余裕も生まれます。

基本的な暗記法はワイン検定シルバークラスに合格した時と同じ方法を使いました。
詳しくは「【満点合格】ワイン検定シルバークラスの勉強法&練習問題」をご覧ください。

当サイトには各項目の暗記に役立つ練習問題があるので、そちらも是非活用してくださいね。

スクールの授業を主軸にしつつYoutubeの対策動画も活用

勉強の主軸はスクールの授業ですが、予習と復習にはYoutubeの対策動画も活用しましょう。

予習しておけば授業の理解度はあがるのはもちろん、復習の場合も授業とは違った方向性で説明されると記憶を定着させるのに役立ちます。

動画の内容が最新の教本に対応していないことがあるので、そのあたりは適宜判断しながら観ていきましょう。

Sommelier for freeがわかりやすくてオススメです。

オススメのオンラインスクール:スキマ時間を活用!ソムリエワインエキスパート試験対策オンラインワインスクール3選

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練習問題をたくさん解く

授業で習ったところは必ず何度も練習問題を解きましょう。

練習問題を解くことで、覚えたことを記憶から引っ張り出す導線が生まれます。

試験本番でも、この導線があればスムーズに解答できるようになりますね。

筆者は自分でランダムに出題される練習問題を作って、スキマ時間などに何度も解いていました。

その時に作った練習問題は、当サイトの試験対策記事に全て無料で公開しています。

モチベーションが下がったら気分転換する

最初はどんなにやる気に満ちていても、疲れなどからモチベーションが下がってしまうことは誰にでもあります。

そんなときは無理せずリフレッシュしたほうが、結果として勉強の効率が上がります。

リフレッシュするときにも、できればワインを絡めた方が勉強のモチベーションを取り戻しやすいのでオススメです。

  • 家で楽しく好きなワインを飲む
  • 試験とは関係ないワインのウンチクコンテンツを視聴する
  • 普段の環境とは違うところに行ってみる

家で好きなワインを飲む

一旦勉強をお休みして、いつもよりちょっといいワインを飲んでみましょう。

それまで勉強してきた知識も相まって、それまで以上においしく・楽しく感じられるでしょう。

ワインを飲む時に勉強したことが生きると、「勉強した甲斐があるな」と思ってまた頑張れますね。

試験とは関係ないワインのウンチクコンテンツを視聴する

ワインには、試験に直接関係ないウンチクコンテンツもたくさんあります。

ワイン好きの中にはそういうウンチク話がたまらなく好きな人も多いです。

普段単純暗記ばかりしていると、余計にウンチク話が楽しく思えて「そうそう、こういうのが楽しくて勉強してるんだ」と初心を思い出せるでしょう。

普段の環境とは違うところに行ってみる

特に独学の人は、電車の移動中や自宅での勉強が大半になると思います。

そういう人は気分転換に、普段と少し違う環境で勉強してみましょう。

このときにする勉強は試験勉強でもいいし、試験に関係ないワインの勉強でもいいです。

気分転換の方法の一つとして、国内最大手ワインスクールのアカデミーデュヴァンの無料体験会もオススメです。

基本的な講義内容は超初心者向けですが、普通にワインを勉強しているだけでは知ることのできない業界の裏話なんかも聞けて楽しいです。

無料で3銘柄の高級ワインがテイスティングできるのもオトクですね。

テイスティング方法の基礎も教えてもらえるので、二次試験に向けた土台作りにもなります。

講座後に執拗に入会を迫られるようなこともなく、興味がなければ普通に帰ってこれるので気楽に参加できます。

実際に筆者がアカデミーデュヴァンの無料体験会に参加したレビュー記事もあるので、参考にしてみてください↓

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ソムリエワインエキスパート試験のオススメな勉強スケジュール

学習スケジュール 学習内容
12月 ボルドー格付け
残糖量
1月 ワイン概論
酒類飲料概論
フランス
2~3月 フランス各地方
4月 フランス以外の伝統国
5月 ニューワールド各国
マイナー産地各国
6月 日本
チーズ・地方料理
日本酒・焼酎
実務に関する要項
7月~8月 学習内容再チェック
各種問題集
本試験

ソムリエ教本の発売前から勉強をスタートしたほうがいい

  • ネットの情報を利用して勉強を開始する
  • 気持ちに余裕があれば勉強の効率も上がる

一次試験は、毎年3月に発売される最新のソムリエ教本から出題されます。

ソムリエワインエキスパート試験の合格率は3~4割程度ですが、不合格者の多くが一次試験のCBT試験を通過できずに終わっています。
CBT試験って何?という人は「【完全4択】ソムリエワインエキスパートのCBT試験を解説」をご覧ください。

一次試験を通過できなかった理由に「仕事で満足に学習時間が取れなかった」という人が多く、きちんと学習を進められた人の多くは無事通過できています

スクールに通う場合も独学の場合も、限られた時間の中で一次試験を突破するためには、正しく余裕をもって学習スケジュールを組むことが重要なのは間違いありません。

しかし最新のソムリエ教本が発売してから学習をスタートすると、膨大な学習量に対して学習時間が足りなくなることも。

今はネット・SNSの情報を使って、「毎年変わらない重要ポイント」を先に勉強できます。

教本発売前から先行して学習を進めておけば、最新の教本が発売された時点で大きなアドバンテージになりますね。
受験に最新の教本が必要な理由は「【巷の噂】ソムリエ教本の最新情報は出題されやすいのかを解説します」で解説しています。

一次試験の勉強で注意するべきポイントは「ソムリエワインエキスパート一次試験学習に潜む3つの注意点」をご覧ください。


↑当サイトの攻略記事は2022年版ソムリエ教本に準じています

筆者は12月頃にボルドーシャトーの暗記から勉強をスタートしていました。
勉強は余裕がなくて焦った中で進めるよりも、心に余裕があるほうが記憶の定着もいいです。
受験することが決まったら、できるだけ早い段階で勉強をスタートするようにしましょう。

12月~2月 単純暗記と概論

勉強中

  • ボルドー格付け
  • 残糖量表示
  • 栽培&醸造用語
  • シャンパーニュ格付け&醸造用語
  • ワイン概論
  • 酒類概論

ソムリエ教本発売前のこの時期は、単純暗記の項目を詰めていきましょう。

中でもボルドー格付け(特にメドック)はソムリエワインエキスパート試験の登竜門のような存在。

毎年1~2問は出題されますし、問題文も「メドック3級のシャトーを選べ」のように単純なので、記憶が得点に直結します。

残糖量表示や栽培&醸造用語、各種概論もボルドー格付けと同様、学習内容が毎年変わらず問題文も単純です。
いずれも受験者は必ず覚えることになるので、この時期済ませておくとその後の学習がぐっと楽になります

日常のワインライフにも役立つので、早い段階でマスターしておきましょう。

ボルドー格付け

  • メドック格付け1~5級の61シャトー
  • グラーヴ格付け
  • ソーテルヌ格付け
  • サンテミリオンは2022年に格付けが見直されたため要注意

メドック格付け61シャトー

ソムリエワインエキスパート試験の登竜門は、なんといってもメドック61シャトーの格付け暗記です。

シャトー名・格付け級・A.O.C.を61シャトー分結び付けますが、似たような名前もあるため半端な記憶ではすぐに混同してしまいます。

暗記の量が多いので、試験直前に慌てて覚えるのはオススメしません。
早い段階で時間をかけて確実にマスターし、試験直前には練習問題を1~2回解いて思い出すだけ、という状態にしておきましょう。

重要項目でありながら苦手意識を持つ人も多いようで、”61シャトー暗記をせずに試験に合格する方法”といったタイトルの記事や動画も見かけます。
しかし正直、メドックシャトー格付けの暗記をクリアできなければ、その先の学習も同様に手詰まりになってしまうと思います。

対策記事の中では暗記のコツも載せていますので、参考にしながら挑戦してみてください。

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グラーヴ・ソーテルヌ・サンテミリオンの格付け

メドック61シャトー格付け暗記が落ち着いたら、今度はグラーヴとソーテルヌの格付けに挑戦してみましょう。

グラーヴは18シャトーと少ないうえに階級がないので、メドックを乗り越えた人ならすぐに覚えられるでしょう。

ソーテルヌの格付けは特別一級・一級・二級の3段階で、特別一級はシャトーディケムの1シャトーだけなので実質2段階のみ。
こちらもメドックと比べると楽に感じるかもしれません。

サンテミリオンにも格付けが存在していますが、約10年ごとに見直されることと民間企業が行う格付けのため試験での重要度は低め。
特別級Aに認定されるサンテミリオン4大シャトーだけ覚えて、あとは格付けが見直されるまでは覚えずに進んでも良さそうです。

2022年9月、サンテミリオンの格付けが見直されました。
最新情報は出題される可能性が高いので、どのシャトーの格付けが変わったのかは必ず把握しておきましょう。

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残糖量表示

暗記量が少ない割に出題頻度は高く、学習の費用対効果が特に高いのがこの残糖量表示です。

スパークリングワインのラベルに「Brut」と書いてあるのを見たことがありませんか?

 

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まさにこれが残糖量の表示で、Brutは残糖量12g/L未満という意味です。

残糖量表示はスパークリングワインとスティルワインそれぞれ規定があります。

勉強では各表示ごとに、フランス語・イタリア語・スペイン語・ドイツ語を紐づけて覚えていきます。

一部例外はあるものの、フランス語・イタリア語・スペイン語は単語が似ているので、どれか一つ覚えればOK
ドイツ語だけ独特の表現なので、最終的には3言語のどれか+ドイツ語を覚えればクリアです。
暗記が得意な人なら一日あれば十分覚えられるでしょう。

対策記事には暗記のコツも載せているので苦戦はしないはず。

試験には絶対出ると言ってもいいくらい頻出事項なので、確実に覚えておきましょう。

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栽培&醸造用語

栽培&醸造用語は近年暗記が少し大変になりました。

以前は日本語とフランス語で用語を覚えていけばよかったものが、近年はさらに英語でも覚える必要があります。

ブドウ栽培やワイン醸造はワインを学ぶ知識の根底です。

この項目をしっかり覚えておくと、その先の学習で「○○製法で作ったワイン」という記述が出てきたときにイメージしやすくなります。
興味が沸かない人も多いと思いますが、しっかり勉強するようにしましょう。

それぞれ一覧化しているので、練習問題も使って学習に役立ててください。

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シャンパーニュ格付け&醸造用語

シャンパーニュはシャトーや畑ごとではなく、村ごとに格付けされています。

特級の村で造ったブドウを使うと、ラベルにグランクリュと記載できるわけですね。

シャンパーニュには4つの地区があり、そのうち3地区にグランクリュがあります。

グランクリュの数は全部で17村。

どの地区にどの村が属しているのかを覚えていきましょう

またシャンパーニュにも醸造用語があり、こちらも日本語・フランス語を紐づける必要があります。
英語がないのでスティルワインより少しだけ楽かもしれませんね。

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ワイン概論

ワイン概論はブドウ栽培条件や醸造の基本を学ぶ項目です。

ここで学ぶのはブドウ栽培の条件や気候、ブドウの病気が中心。
全て重要な項目ですが、「ブドウの病気と対策(農薬散布等)」は特に重要なのでしっかり覚えましょう。

本来「残糖量表示」と「栽培&醸造用語」もワイン概論に含まれますが、学習量が多いので当ブログでは別々に扱っています。

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酒類飲料概論

ビールやウイスキー、スピリッツなどワイン以外のお酒について学ぶのが酒類飲料概論です。

ソムリエワインエキスパート試験はワインが中心の資格試験です。
しかし酒類全般を対象としたの資格でもあるため、ワイン以外のお酒も基本的なことは勉強する必要があります

具体的にはそれぞれの原料や分類、簡単なカクテルレシピなどを勉強します。

学習量が多い割に出題頻度は少な目なので、それぞれの特徴を簡単に押さえておく程度にしておきましょう。

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3月 フランス各地方


3月にはいよいよ最新のソムリエ教本が発売され、試験の申込もスタート。
試験に向けたワインスクールの講座もこの時期から開始するところが多いです。

当ブログの学習スケジュールでも本格的に各産地の学習に入ります

まずは最大の学習量を持つフランスを進めていきましょう。

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ボルドー地方

ボルドーからの出題は格付け関連が多く、A.O.C.や総論などは格付け関連に比べると優先度は低いです。

重要度の高い格付けを2月までの期間にマスターしておけば、この時期は総論や主要A.O.C.の要点を少し覚えればOK。
要点の中では特に各産地に流れる川の名前が重要なので、絶対にマスターしましょう。

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ブルゴーニュ地方

ロマネコンティを筆頭に、世界の頂点に君臨するワインを多く産出する偉大な産地ですね。

ブルゴーニュ地方はフランスで最多数のA.O.C.があります。
畑ごとにA.O.C.が認定されているうえ、村の数も多いので学習量は膨大。

必要以上に時間をかけてしまうと先に進めなくなるので注意してください。

まずは何といってもグランクリュに認定された畑から学習しましょう。
「どの村にあるのか」「認められているタイプは何なのか」を覚えていきます。

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グランクリュのあとは、広域A.O.C.や主要のプルミエクリュについて学習します。

優先順位は広域A.O.C.>プルミエクリュの順で意識してください。

プルミエクリュは覚える数が膨大なのに対し、出題は1問あるかないかというようなレベル。
学習の費用対効果はあまり高くありません。

ある程度の期間を決めて、マスターできなかったとしても次に進むことを選択肢に入れておいてください

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アルザス地方

ドイツとの国境沿いにあるアルザス地方には、グランクリュとして認められている51の区画が存在します。

しかし学習のメインはグランクリュを覚えることではありません
アルザス地方では、「アルザス高貴4品種」を使った「遅積みワイン」と「貴腐ワイン」の規定を覚えることが重要です。

遅積みワイン、貴腐ワインそれぞれ残糖量が決まっているので、これを覚えていきましょう。

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ローヌ渓谷地方

ローヌ川沿いに広がるローヌ渓谷地方は、北部と南部に分けて学習します。

A.O.C.ごとに生産できるタイプ(赤・白・ロゼなど)を紐づけていきましょう。

ワインの学習では風の名前が良く出てきますが、ローヌ渓谷地方を吹き抜ける「ミストラル」は特に重要な風の一つ。
要チェックポイントなのでしっかり覚えてくださいね。

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ラングドック&ルーション地方

ラングドックルーション地方はI.G.P.ワイン(地酒)の産地として有名です。

しかし学習のメインはI.G.P.ワインではなく、A.O.C.と産出タイプの紐づけが中心。
特にルーション地方で造られるV.D.N.(酒精強化甘口ワイン)は超重要です。

I.G.P.ワインの優先度が低いため、実際のワインライフと学習内容が乖離していると感じる地方でもあります。

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ジュラ&サヴォア地方

フランスで最も小さいワイン産地で、聞いたことが無い人も多いでしょう。

この地域特有のワインとして

「ヴァンジョーヌ」
「ヴァンドゥパイユ」

という二つのワインがあり、学習のポイントはここに集中しています。

「ヴァンジョーヌ」「ヴァンドゥパイユ」の製法・熟成規定と、この二つのワインが造られるA.O.C.を中心に覚えていきましょう。

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シュッドウエスト地方

シュッドウエスト地方(南西地方)は、ボルドーの南からスペインの国境沿いまで広がる広大な地域です。

歴史的な事情によりマイナーな産地の扱いを受けていますが、多様なワインと共に、トリュフやフォアグラなど高級食材が名産のグルメ産地です。

特に有名なのはマルベックから造るA.O.C.カオールですが、その他にも甘口ワインやスパークリングワインもあって意外と学習量は多め。
主要A.O.C.の産出タイプの紐づけをしっかりしておきましょう。

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ロワール地方

全長1000kmを超えるフランス最長の川、ロワール川沿いに広がる産地です。

河口付近ではミュスカデ種の白、中流域ではカベルネフランの赤とシュナンブランの白、上流域ではピノノワールの赤とソーヴィニヨンブランの白が造られます。

特に上流域のA.O.C.サンセールとA.O.C.プイィフュメが有名ですね。

A.O.C.の認められるタイプはもちろんのこと、主要品種やどの地区に属するのかもしっかり紐づける必要があります。
手頃な価格で高品質なワインが手に入りやすく、日々のワインライフにも生かしやすい地域です。

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プロヴァンス地方&コルシカ島

手頃な価格帯のロゼワインが生産量の大半を占める産地ですね。
フランスワインの発祥の地とも言われます。

A.O.C.のほとんどが赤・白・ロゼが認められるため生産タイプを問題しづらく、代わりにA.O.C.の場所を聞かれる地図問題が出やすい産地です。

ソムリエ教本の地図をよく見て、場所も合わせて学習するようにしましょう。

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4月 フランス以外の伝統国

  • イタリアはD.O.C.G.の紐づけ
  • スペインは熟成規定やシェリー
  • ポルトガルはポート・マデイラ
  • ドイツ・オーストリアは基本的な部分
  • 世界三大貴腐ワインの一つを産出するハンガリー

フランスを一通り学習したら、次はフランス以外の主要ヨーロッパ諸国を進めていきます。
国ごとに出題されやすいポイントが決まっているので、そこを重点的に学習するようにしましょう。

イタリア

イタリアには20の州がありますが、全ての州でワインが造られています。

州の場所を問われる地図問題も出るため、まずは州の位置を覚えましょう。

そして本題は、D.O.C.Gごとに「どの州で造られるか・タイプは何か・主要品種は何か」を紐づけることです。
D.O.C.G.はイタリアの原産地呼称ですね。

イタリアはマスターしようとすると膨大な勉強量になってしまいます。
試験勉強として覚えるのはD.O.C.G.までに留めておいて、D.O.C.については一部を除いて捨て問にするのがいいでしょう。

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スペイン

スペインのワイン用ブドウ栽培面積は世界最大

そんなスペインのメイン学習は、「CAVA」「シェリー」「熟成規定」の3本柱です。

一方で産地ごとの主要品種の紐づけは、他の国と比べると優先度低め。
3本柱はどれも出題されやすいので、しっかり覚えるようにしましょう。

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ポルトガル

ポルトガルはコルクの一大産地としても有名です。

有名なワインは世界三大酒精強化ワインのポートとマデイラ
当然学習の中心もポートとマデイラで、スティルワインはほんの一部です。

ポートとマデイラについては製法、種類、熟成規定など、細かく覚えないといけません。
特にキーワード関係が出題されやすいので、練習問題を活用してしっかりマスターしましょう。

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ドイツ

ドイツは単語の読み辛さなどから、苦手意識を持つ人が多いです。

そしてそれは出題側も同じなのか、あまりマニアックなことは出題されずに基本的なことからの出題が多い傾向があります。

具体的には有名ブドウのドイツ語表記(シノニム)や、甘口ワインの格付け制度に加えて、2021年に新設されたワイン法も学習していきます。

ワイン生産地として13の地域が認定されているので、この13地域は場所も確認しておきましょう。

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オーストリア

オーストリアはドイツ語圏で、ワイン法もドイツと似ている部分が多いです。

似ている部分が多いということは、逆に「どこがドイツと違うのか」をしっかり区別することが重要になります。

産地はニーダーエスタライヒ州とブルゲンラント州の二大産地を確実に覚えるようにしましょう。

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スイス

スイスは国内で4つの言語が使われますが、特にフランス語圏のヴァレーとヴォーが重要です。

出題ポイントが限定的で学習量も少ないため、出題された場合には得点源にしやすい産地です。

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ハンガリー

ハンガリーのメインは世界三大貴腐ワイン「トカイ」です。

学習の大半はトカイに関するもので、特に品質分類は重要。

トカイ以外には、スティルワインのエゲルという産地が頻出です。

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5月 ニューワールド&マイナー産地各国


5月はニューワールドの各国を学習します。

学習する国の数が最も多い時期です。
各国のキーワードが混同しないように注意してください。

どこからどこまでがニューワールド?
ニューワールドという言葉に法的な定義はありません。
一般的には第二次世界大戦以降にワイン産業が盛り上がってきた国を指します。
南アフリカはワイン産業の長い歴史を持ちますが、アパルトヘイトなどで一度衰退しているため、ニューワールドに分類されることが多いです。

伝統国との違いとして、大半の国はワイン法にテロワールの概念がありません。
原産地呼称も生産エリアの区分けだけで、ブドウ品種などは指定されないことが多いです。

ラベルにブドウ品種名を大きく表示する「ヴァラエタルワイン」も特徴の一つですね。

どの国も基本的にはヨーロッパの伝統国をお手本にしていて、ワイン法にはEUで採用されている「85%ルール」をそのまま流用している国も多いです。
そのため逆に「85%ルール」が適用されない部分が出題されやすいので要注意。

日本ではあまり見かけないマイナー産地は教本の記載もごくわずかです。
そのため国の総論部分(プロフィール)からの出題も多くなります。

マイナー産地は出題頻度こそ少ないものの、出題ポイントも限られるので試験の得点源にしやすいです。
できれば時間を作って取り組んでいきましょう。

アメリカ

ニューワールドはまずアメリカからスタート。

アメリカではA.V.A.という、ブドウの栽培区画のみを指定した産地呼称が適用されています。
ニューワールド諸国のワイン法は栽培区画のみを指定したものが多く、アメリカの勉強はその基礎になります。

他にもブドウ品種名を表示したヴァラエタルワインや、州法で定められたラベル表示など学習範囲は大きめ。

ニューワールドの基本となるアメリカをしっかり学習して、この先の学習をスムーズにしていきましょう。

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カナダ

カナダはアイスワイン関係が重要。
製造の規定はもちろん、アイスワインに使われる「ヴィダル」という品種は必修です。

ワイン産地はオンタリオ州とブリティッシュコロンビア州の二つに絞って覚れば充分です。

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オーストラリア

オーストラリアは「シラーズ」で有名ですね。

ワイン法は「85%ルール」を採用していて問題になりにくく、代わりに総論や歴史部分からの出題が多い国です。

州ごとの主要ワイン産地から歴史上の登場人物まで、しっかり把握するようにしてください。

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ニュージーランド

世界でも有数のソーヴィニヨンブランの産地であるニュージーランド。

北島と南島という二つの島から構成される上に、「世界最南端の産地」と「世界最東端の産地」を持つため、産地の場所を聞かれる問題が多い国です。
どの産地が北島で、どの産地が南島なのかはしっかり覚えておきましょう。

歴史にオーストラリアと同じ人物が出てくるため、オーストラリアと並行して学習するのがオススメです。

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チリ

気候に恵まれるチリはカベルネソーヴィニヨンが有名で、「チリカベ」とも呼ばれます。

日本との関税撤廃によりほかの国より安く買えるため、日本のコンビニでもよくチリワインを見かけますね。

国土を横に区切った産地呼称と、縦に区切った産地呼称という二種類の産地表示があるのが特徴。

輸出向けか国内消費向けかで、ワインラベルの表示ルールが異なる点も注意です。

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アルゼンチン

アンデス山脈をはさんでチリの隣に位置するアルゼンチン。

標高の高い位置にワイン畑が広がっているのが特徴です。
アンデス山脈から吹き降ろす「ゾンダ風」という強風は、重要な風の一つです。

主要産地はメンドーサ、主要品種はマルベックと、学習のポイントが少ないのできっちり覚えましょう。

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南アフリカ

南アフリカワインは360年以上という長い歴史を持ちます。
18世紀頃には南アフリカワインは品質が高いことでヨーロッパ各国にも知られていました。

ワイン産地は西ケープ州に集中していて、重要なブドウ品種はシュナンブランとピノタージュ

アパルトヘイトなど、歴史的な部分も出題されやすいので要チェックです。

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ジョージア

ジョージアは近代ワインの起源と言われています。

クヴェヴリという壺で醸造されるオレンジワインは日本でも見かけるようになりました。

聞き馴染みのない土着品種が多く、難しいイメージを持ちやすいです。
しかし要点はわずかなので、気負わずに学習していきましょう。

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スロヴェニア

イタリアと国境を接し、1991年に旧ユーゴスラヴィアから独立したスロヴェニア。

学習量はマイナー産地の中でも特に少ないです。

主要3大産地のプリモスカ・ポドラウイエ・ポサウイエの特徴と、主要ブドウ品種を押さえる基本的な学習でOKです。

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クロアチア

クロアチアはスロヴェニアと同じく、ユーゴスラビアから独立して誕生した国です。

特徴が少ないわりにキーワードが多いため、東ヨーロッパの中では苦戦しやすいかもしれません。

総合的に広く浅く、を特に意識したい国です。

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ギリシャ

ワインの歴史は長いものの、近年はブドウ栽培の衰退から生産量が減少傾向のギリシャ。

土着品種のサヴァティアノ種から造られる松脂風味の「レチーナ」というワインが有名です。

栽培されるブドウの大半が土着品種のため、ギリシャでしか出てこない名称も多くあります。

レチーナのような固有キーワードを覚えつつ、「最大品種・最大生産地」などの基本的なことを押さえましょう。

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モルドバ

西はルーマニア、東はウクライナに挟まれていて、それぞれとの国境にプルート川とニストル川が流れています。

モルドバでは産地や品種などの学習量が少なく、このような位置関係からも出題が多いです。

I.G.P.に認定された「ディヴィン」というブランデーがあることも忘れずに。

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ルーマニア

ルーマニアは土着品種から国際品種への転換が進んでいて、メルローが収穫量最大の品種です。
5つの国と接するため位置関係もしっかり把握しておきましょう。

土着品種も生産量の多いものだけは覚える必要があります。
モルドバと同じ品種が出てくるので、セットで学習するのがオススメです。

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ブルガリア

バルカン半島に位置するブルガリアは、世界最古のワイン醸造・輸出国の一つ。
近年はルーマニアと同様に、国際品種への転換が進んでいます。

栽培量の多い国際品種と、固有の土着品種を把握することに加えて、バルカン半島特有の蒸留酒「ラキヤ」も覚えておきたいポイント。

出題頻度は高くないので、産地の暗記は大枠の4地域だけに留めておくことをオススメします。

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ルクセンブルグ

ルクセンブルグはスパークリングワインの「クレマンドルクセンブルグ」がメインです。

産地や品種で覚えるものはほぼありません。

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ウルグアイ

ウルグアイは南米第4位のワイン産地です。

温暖湿潤気候という暖かい気候を持ち、仕立て方も特徴的なので要チェック。

主要品種はフランスのマディランでも使われる「タナ」
産地はカネロネスモンテビデオを覚えておけばOKです。

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英国

英国はワインを消費するという点では長い歴史がありますが、ワイン造りでは新興国になります。

生産されるワインはシャンパーニュを意識したスパークリングワインが中心で、使われる品種もシャンパーニュと同じ3品種。

地球温暖化の影響でブドウ栽培が可能になった点など、総論部分にも注意が必要です。

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6月 日本とその他の要項

  • 日本
  • チーズ・地方料理
  • 日本酒・焼酎
  • 実務に関する要項

6月にはいよいよ日本が出てきます。

日本の学習量は当然多いですが、チーズ・地方料理もなかなかの曲者。

それ以外ついては特定のキーワードを覚えるだけなので、そこまで苦戦はしないはず。

この時期くらいからフランスのA.O.C.などの復習も同時進行で進めていきたいですね

日本

日本は数ある国の中でも最も重要な国の一つです。

日本からの出題数は年々増加傾向にあり、ソムリエ教本への追記も頻繁に行われています。

歴史の年号は1ケタ単位キッチリまで覚える必要があり、長野県と山梨県については市町村名まで出題の可能性があるなど、随所注意深く覚えていかないといけません。

学習に必要な労力はかなり大きいです。

年々内容が変化・増加しているので、常に最新情報をチェックしておきましょう。

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チーズ・地方料理

ワインと食事の相性(マリアージュ)はワインを楽しむうえでの醍醐味でしょう。

ソムリエはどの食材にどのワインを合わせたらいいかをお客様に提案することもあります。
そのため、チーズや地方料理についても基本的な部分を勉強しなくてはなりません

具体的には、どちらも「どこの料理(チーズ)か」「どんな料理(チーズ)か」の二つを覚えていくのが重要。
マリアージュの考え方の一つに、「ワインと料理の産地を合わせる」というものがあるからですね。

いずれも単純暗記ですがいかんせん量が多く、苦戦しやすい項目です。
試験にも1~2問の出題はありますので、練習問題を活用して7~8割程度は回答できるようにしてください。

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日本酒・焼酎

日本酒と焼酎は日本を代表するお酒のため、ソムリエ教本でも酒類飲料概論とは別枠で項目が設けられています。

とはいえ勉強するのは醸造方法や原料など、基本的なことがメインです。
地理的呼称など覚えるキーワードがいくつかありますが、全体量は多くありません。

暗記の量が少なく日本語のワードで覚えやすいので、是非マスターして得点源にできるようにしましょう。
・日本酒の重要ポイント&練習問題

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実務に関する要項

ソムリエ教本の最後に、「ソムリエの職責とサービス実技」「ワインの購入・保管・熟成・販売」という2項目で実務に関する内容がまとめられています。

試験対策としては「輸入に関する用語」や「実際にワインをサービスする際に使用する道具の名称」などいくつかのキーワードを覚えるだけでOK

この項目には実際にワイン業界で働くうえで重要なことがまとまっています
ワイン業界での仕事に就いている・または合格後に就こうとしている人は、一次試験合格後に読み返してしっかり覚えるようにしてください。

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7月 直前期~本試験

  • 学習内容総ざらい
  • 各種問題集などで追い込み
  • 試験本番

一通り学習が完了し、いよいよ直前期~本試験のシーズンに入ります。

出来るだけ試験本番と同じ条件(60分120問)での練習問題(=模試)を解いて、記憶を引き出す練習をしておきましょう

スクールが用意する模試の他に、ワイン受験.comを活用している人も多いです。

これまでは各産地ごとの学習が中心でしたが、この時期は別ベクトルでの学習も役立ちます。

本記事でもいくつか角度を変えた練習問題を作成しているので、是非役立ててください。

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一次試験が終わったら二次試験に備える


一次試験の勉強中も少しずつワインを飲んでおきつつ、一次試験合格後は本格的に二次試験に向けてテイスティングのトレーニングがスタートしましょう。

二次試験対策のテイスティングは通常のテイスティングトレーニングとはポイントが若干異なります。

試験に特化したテイスティングについては「【無難が一番】二次試験対策に特化したテイスティング勉強法」で解説しています。

テイスティングコメントは下記リンクもご覧ください。

リキュール・ハードリカーも対策しておく

二次試験のテイスティングでは、ワイン以外のお酒も出題されます。

飲んだことがないお酒は正解しようがないので、試験までにたくさんの種類のお酒を飲んでおかないといけません。

対策にうってつけのアイテムは「【絶対お得!】その他酒類の二次試験対策にオススメなセット」で紹介しています。

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最後に

ソムリエワインエキスパート試験の勉強は長期間にわたります。

特に3月にソムリエ教本が発売してからはスクールの講座が始まるなどで、慌ただしくなる人も多いでしょう。

そんなときにメドック格付けなど量の多い単純暗記を先に済ませておくと、各国の学習に集中できるので有利です。

スクールに通って受験する予定でも、勉強自体は年末~年始頃からのスタートが絶対オススメ

一次試験はきちんと時間を取って学習すれば合格できる試験です。

気分転換もいれつつ、余裕あるスケジュールで効率的に学習してきましょう。

試験に向けてワインスクールを探している人はこちら↓

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ワインを勉強してみませんか?

ワインを勉強すると、ただ飲むだけよりも味わい深く楽しめるようになります。
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最初は簡単なことからスタートしましょう。

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