長期熟成ワインの品質管理に必要な「リコルク」を解説します

ワインボトルとコルク
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  • 古くなったコルクを打ち換えること
  • 長期熟成中のワインに行う
  • 生産者が行う場合と、業者が行う場合がある

リコルクは長期熟成中のワインの品質を維持するために非常に重要な作業です。

もし自宅に長期間眠っているワインがあったら、リコルクの必要がないか確認してみてください。

古いワインを購入する際にも、リコルクされていないものには品質の不安が付きまといます。
できればリコルク済表示のあるものを選んで買うようにしたいですね。

今回はそんなリコルクについて解説します。

ワインの長期熟成を考えている人は是非参考にしてください。

また、リコルク以外にも長期熟成ワインにはいくつか取り扱いに注意点があります。
長期熟成ワインの取り扱いについては、「【長期熟成】ヴィンテージワインを買う&飲む時に気を付けるポイント」をご覧ください。

リコルクはコルクの打ち直し作業のこと

ワインを何十年も熟成させていると、コルクが次第に劣化し密閉性を失っていきます。

コルクの密閉性が失われると、ボトルの中に外気が侵入して、ワインの品質に影響を与えてしまいますね。

そうなる前に新しいコルクに打ち換えて、意図しない劣化を防ごうというのがリコルクです。

そもそもコルクの役割

ワインは密閉されたボトルでゆっくりと熟成していきます。

ボトルを密閉して、ワインが過度に酸素と触れ合わないように調整役を担っているのがコルクです。

しかしコルクが劣化するとボトルを密閉する力が弱くなり、ワインが急速に酸化(≒劣化)してしまいます。

ワインを長期熟成する際に、コルクの状態を維持・管理することはとても重要ですね。

ワインボトルを寝かせて保存するのも、コルクを乾燥から守り密閉状態を維持するためです。

コルクについては「【コルクorスクリューキャップ】ワインに使われる栓について解説」で詳しく解説しているので興味がある人はチェックしてください。

コルクの寿命

長期熟成ワインの栓として主に使われる天然コルクの寿命は、長くて30年程度

天然コルクの原料であるコルク樫は酸に強い植物ですが、それでも30年前後で弾力性が失われてボトルを密閉する力が弱くなってしまうのです。

そのためそれ以上の熟成を行う場合には、「リコルク」を行う必要があります。

コルクの劣化が懸念されだす20年前後で行うのが一般的です。

リコルクの工程

  1. ワインの品質確認
  2. 目減りしたワインの補充
  3. コルク交換
  4. ラベルやキャップシール交換

リコルクの大半は、そのワインを造った生産者のもとで行われます。

専門でリコルクを請け負う業者もありますが、実際はその業者が生産者へ持ち込んでいるパターンがほとんどです。

リコルクの作業は、ただコルクを抜いて差し直すだけではありません。

一度抜栓したタイミングで、ワインの状態を確認したり、目減りしたワインの補充が行われます。

目減りしたワインの補充には、同じワインやヴィンテージ違いのワインが使われます。
リコルクの前後で、全く同じ状態を維持することはできないんですね。

ワインの品質確認

抜栓したタイミングでワインの状態を確認します。

この確認によって、リコルクをしたワインの品質は保証されることになります。

目減りしたワインの補充

熟成によって目減りした分は、可能であれば同じヴィンテージの同じワインを補充します。

同じヴィンテージのものが残っていない場合には、別ヴィンテージの同じワインを入れることもあります。

同じヴィンテージの同じワインを2本持ち込んで、片方を補充用に使うということもあるようですが、全く同じ高級ワインを二本持っておかないといけないので難しいかもしれませんね。

同じヴィンテージの同じワインを使ったとしても、保存状態などにより必ずしも同一の味わいとはなりません

補充を行うとワインの味わいは必ず変わるので、生産者やワインの所有者によってはリコルクだけして目減り補充を行わないこともあります。

コルク交換

リコルクに使うコルクには、「リコルクしたものであるとわかる」ように刻印がされていて、リコルクした年も記載されます。

ラベルやキャップシール交換

熟成で劣化していくのはコルクだけではありません

ボトルのラベルシールや、瓶口を包むキャップシールも劣化していきます。
そのためリコルクの際には、一緒にこれらも交換されます。

ラベルの表面か裏面にリコルクしたことがわかるように表記されたり、キャップシールも交換した目印として、それまでと違った色のものをつける場合もあります。

リコルクをしないリスク

リコルクをするとワインは一度抜栓され、一気に酸素に触れることになります。
さらに場合によっては、目減りした分のワインが補充されることも。

これらによってワインの品質が変わってしまうことを嫌い、あえてリコルクしない所有者も存在します。

しかしリコルクをしなければコルクは劣化する一方。
やせ細り、最悪コルクがボトルの中に落ちてしまったりすることもあります。

そうでなくとも密閉力はなくなり、ボトルにフタがないのと等しい状態になってしまいますね。

こうなってしまえば熟成どころではなく、ワインがダメになるのも時間の問題です。

リコルクは各生産者が責任をもって行い、品質の確認もされるので健全に熟成が進んでいる保障にもなります。

長期熟成したワインともなれば、いざ飲もうと思った時に品質が問題ないのかは気になりますよね。

定期的な品質確認の意味でも、リコルクを行うことをオススメしたいです。

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最後に

  • リコルクは古くなったコルクを打ち換えること
  • 長期熟成中のワインに20年ごとに行う
  • 生産者が行う場合と、業者が行う場合がある
  • 品質チェックも兼ねるのでできれば実施したい

日常的に楽しむワインには必要はありませんが、自宅に古いワインが眠っている場合にはリコルクを検討する必要があります。

何かの機会で古いワインを購入する場合にも、できればリコルクされたものを選ぶようにしてください。

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