このサイトにはプロモーションが含まれています。

【ゆっくり飲もう】ワインが開くともっとおいしく楽しめます

  • 抜栓後の味や香りの変化のこと
  • 開くまでの時間はタイプや熟成年数による
  • ワインが新しい酸素と接触することで開き始める

今回は「ワインが開く」とはどういうことかを解説します。

ワインは開栓した直後と時間が経ってからでは味や香りが変わります。

一般的に開栓直後では感じ取れなかった印象を、時間がたつことで感じ取れるようになるので「開く」と表現されるわけですね。

筆者は10年程度熟成したワインや、ボルドーシャトーのサードラベルを飲むときには1時間以上早めに開栓して「開かせる」ようにしています。


メドック1級のシャトーラトゥールサードラベルを早めに抜栓して開かせました↑

記事の後半ではワインを開かせる方法や注意点なども解説しているので、是非参考にしてください。

ワインが「開く」とは開栓後の味・香りの変化のこと

「開栓直後と、何時間か経ってからのワインで味・香りが違う」という経験はありませんか?

ものすごく単純に言うと、「開く」とは開栓してからの時間経過で味が変化していくことです。

開栓した直後では感じにくかった香りや味わいが、時間経過でどんどん感じ取れるようになり、全体の印象が華やかになっていくことを表現しています。

特に赤ワインの変化は大きく、「抜栓した日より翌日のほうが美味しい」こともあるくらい。

逆に開栓したばかりで香りや味わいを感じづらい状態は「閉じている」と表現します。

「まだ閉じている」「ちょっとずつ開いてきた」なんて使い方をするので、セットで覚えておいてください。

開くまでの時間はタイプや熟成年数による

開くまでの時間は、ワインの熟成年数やタイプによって異なります。

若いワインは開栓した時点で開いている(=閉じていない)ことも珍しくありません。

一方で長い年月熟成させたワインは、深く眠っているような状態です。
開栓してから完全に目が覚めるまでに長い時間がかかり、30年くらい熟成したワインだと、開ききるまでに2~3日かかることも。

古いワインを飲むときは、数日前に開栓だけしておけばスムーズに楽しめるのでオススメですね。
【ワインの熟成】長期熟成向きワインの特徴と熟成時のポイント3点 の記事へ

タイプによる違いは、「軽いものほどすぐ開き、重たいワインほどゆっくりと開く」と覚えておいてください。
白ワインよりも赤ワインのほうが変化が大きいのも納得ですね。

開くまでの条件などいろいろありますが、日々楽しむ若いデイリーワインであればあまり気にする必要はありません

日々の晩酌でいちいち「○○時間前に抜栓して…」なんてやるのも面倒なので、抜栓後すぐに飲み始めて大丈夫。

若いワインは飲み進めていくにつれて時間と共にどんどん開いていくので、その変化も楽しみましょう。

何日か前に開栓する場合は、一度抜栓したら再度栓をするようにしましょう。
ボトルの口を開きっぱなしにすると中にゴミが入ったりする可能性があります。
新しい空気がボトルに入ることが大切で、再度栓をしても開くまでの時間は変わりません

ワインが新しい酸素と接触することで開き始める

それまで密閉されていたボトルに空気が流れ込むと、ワインの変化が始まります。

抜栓したワインをバスケットに入れて斜めに置くのを見たことはあるでしょうか。

あれはワインの液面を広くし、空気と接触する面積を増やして開きやすくしています。

ワイングラスを回して香りを嗅ぐスワリングや、ワインを一度別容器に移すデカンタージュも、ワインと空気を一気に接触させて開かせているわけです。

時間をかけずにワインが開いてくれるので便利ですが、すべてのワインに有効というわけではありません。

長期熟成ワインの場合はスワリングやデカンタージュで状態が崩れてしまう可能性があるので、無理やり開かせるのはやめておいたほうがいいです。
時間をかけてじっと待つようにしてくださいね。

スワリングとは:【正しいやり方教えます】ワイングラスを回す「スワリング」の全て

ワイン熟成のポイント:【長期熟成】ヴィンテージワインを買う&飲む時に気を付けるポイント

最後に

  • ワインが「開く」とは開栓後の味・香りの変化のこと
  • 若いワインは開くのが早く、古いワインはゆっくり開く
  • ワインが新しい酸素と接触することで開き始める

ワインが開いていく感覚は赤ワインのほうが分かりやすいです。

開栓した直後ではぼんやりした印象を感じたとしても、「まだ”閉じている”んだな」と思って待ってあげてください。

ゆっくり飲み進めていけば、最後にはそのワインが持つ最高のポテンシャルを味わえることでしょう。

この変化は熟成期間が長い(=ボトルに記載されている年が古い)ほうが時間がかかります。

長い年月熟成させた分、飲むのにも時間をかけてあげてくださいね。

スワリングやデカンタージュはワインを開かせるのに有効な手段ですが、長期熟成させたワインにはバランスを崩す原因になるので注意しましょう。

ボトルの注ぎ口に着けるポアラーにも、空気とワインを接触させて開かせる効果を持つものがあります。

デカンターよりも手ごろで簡単なので、良かったら試してみてくださいね↓↓


ワインを家飲みで一段とおいしく楽しむ方法↓

関連記事

今回はワインの家飲みについてです。 コロナ禍になって、ワインなどのお酒を家飲みする人が増えましたね。 難しいイメージのあるワインですが、家でも簡単にできるいくつかのコツを実践するだけで一層おいしく楽しむことができます。 筆[…]

ワイン初心者にオススメの勉強法↓

関連記事

ワイン初心者 ワインの勉強は何から始めればいいですか? Iseya 効率のいいやり方を紹介します! 今回は、これからワインの勉強をスタートしようと考えている人に向けた記事です。 初心者は何か[…]

ワインの熟成について:【ワインの熟成】長期熟成向きワインの特徴と熟成時のポイント3点

NO IMAGE

ワインを勉強してみませんか?

ワインを勉強すると、ただ飲むだけよりも味わい深く楽しめるようになります。
奥が深く一生付き合える趣味にもできるのでとてもオススメ。
最初は簡単なことからスタートしましょう。

CTR IMG