【初心者向けざっくり解説】生産国別ワインの特徴【新世界編】

ワインの生産国別ざっくり解説第二回は、新世界編。
ワインはたくさんの国で造られていますが、今回はそんな中でもよく見かける

  • アメリカ
  • チリ
  • アルゼンチン
  • オーストラリア
  • ニュージーランド
  • 日本

の6か国をピックアップして解説してきます。
旧世界のワインの特徴については【初心者向けざっくり解説】生産国別ワインの特徴【旧世界編】で解説しています。

アメリカ

主要ブドウ品種
【赤ワイン】

  • カベルネ・ソーヴィニヨン
  • ジンファンデル

【白ワイン】

  • シャルドネ

アメリカはワインのゴールドラッシュ期からワインの消費量が増加し、現在は消費量世界第一位。
ワインの歴史で見ると新興国でありながら、ワイン専門の大学を作ったり科学の粋を集めてワイン造りに取り組み、非常に質の高いワインを生み出しています。
ヨーロッパ系の品種を主に栽培していますが、その味わいは全体的にパワフル
一部例外もありますが、しっかりと樽の効いたシャルドネのような、はっきりとした味わいの分かりやすいワインになっています。
特に高品質な産地はカルフォルニア州のナパ・ヴァレーとソノマ・ヴァレー。
ナパ・ヴァレーはボルドー系、ソノマ・ヴァレーはブルゴーニュ系という感じでイメージすればわかりやすいかもしれません。

固有の品種としてはジンファンデルがあります。
ジンファンデルはカルフォルニアを代表する赤用品種。イタリア南部で栽培されるプリミティーボというブドウ品種と同じものであることが分かっています。
一般的にしっかりとした味わいのフルボディタイプとなり、またアルコール度数も高いアメリカっぽいワインに仕上がります。
最近はカベルネ・ソーヴィニヨンなどのヨーロッパ系品種に押さえれて栽培数が減少傾向のようですが、見かけたらこちらも試してみてください。

カルフォルニア州以外ではオレゴン州がウィラメット・ヴァレーを中心に高品質なピノ・ノワールの産地として名を上げてきています。
ブルゴーニュの大手生産者もオレゴン州に進出するところも出てきていて、今後ますます高品質なワインが生まれてくるかもしれません。

チリ

主要ブドウ品種
【赤ワイン】

  • カベルネ・ソーヴィニヨン
  • カルメネール

チリは非常にブドウ造りに適した気候で、そのうえブドウ単価の安さと日本との関税撤廃などの影響で非常に安くワインが買える国です。
そんな高コスパな面もあって、日本はチリワイン輸入量世界一
以前は品質もぼちぼちでしたが近年はどんどん高品質なものが生まれています。
幅広いブドウ品種を扱っていて、どれも単一で仕込むので初心者がブドウ品種の特徴をつかむにはうってつけの産地です。

特にカベルネ・ソーヴィニヨンは「チリカベ」と呼ばれ高評価。
安定した気候と豊かな日差しによってブドウがしっかり熟し、果実味豊富なワインになります。
非常に飲みやすく、カベルネ・ソーヴィニヨンの中では一番初心者向けです。

独特なブドウ品種としてはカルメネールは挙げられます。
カルメネールはチリを代表する赤ワイン用品種で、かつてはメルローだと思って栽培されていましたが、近年になってボルドー原産のカルメネールだったと判明しました。
すでにボルドーではほとんど栽培されておらず、チリが主な産出国になっています。
特徴ははっきりとした果実味と深いコク。
熟しきらないブドウを使うとピーマンのような緑っぽさが出ると言われていますが、チリの気候のおかげかそういったものはほとんどありません。
比較的手ごろなワインが多いので手に取りやすいのもメリットです。

アルゼンチン

主要ブドウ品種
【赤ワイン】

  • マルベック

【白ワイン】

  • トロンテス

チリとお隣のアルゼンチンも単一品種でワインを造る文化。
昼夜の寒暖差が激しくまた比較的標高の高いエリアでブドウ栽培を行う特徴があります。
そのため害虫がつきにくく、オーガニックなワイン造りをする造り手も多く存在します。

白ワイン品種のトロンテスはアルゼンチン原産で、現在もアルゼンチンが主な栽培国。
マスカット系品種で香り高く、比較的手ごろなワインが多め。
日本人のイメージする食用ブドウに近いので、初心者にも飲みやすいオススメ品種です。

赤ワイン品種のマルベックはフランスのボルドーや南西地方のカオールなどでも栽培されるブドウで、黒ワインと呼ばれるほど濃い色のワインが生まれます。
その色から連想される通り非常に濃いタンニンが特徴で、カシスのような香りもあります。
しかし酸は穏やかで意外にも口当たりが優しい甘めのワインに仕上がります。
現在はアルゼンチンが主要の栽培国となり、アルゼンチンを代表する赤ワイン品種となっていて、筆者イチオシのブドウ品種でもありオススメです。

オーストラリア

主要ブドウ品種
【赤ワイン】

  • シラーズ

オーストラリアは国の南部にワイン産地が集中し、南フランスのシラーがオーストラリアではシラーズと呼ばれ代表品種に。
世界で現存する最も古いシラーズの樹はオーストラリアにあります
シラーズのワインは南フランスと比べると果実味がさらに強く、ワイン初心者にも馴染みやすい味わい。
カンガルーの絵が描かれたイエローテイルのように、ラベルに動物の絵がかいてあるものが多く価格も手ごろなものが中心です。

最近ではタスマニア州などの冷涼な地域でピノ・ノワールの栽培も進んでいて、今後の発展に期待されています。

ニュージーランド

主要ブドウ品種
【赤ワイン】

  • ピノ・ノワール

【白ワイン】

  • ソーヴィニヨン・ブラン

ニュージーランドはソーヴィニヨン・ブランの一大産地。
マールボロを中心に、品種特性の基準と言われるほどの非常に高品質なソーヴィニヨン・ブラン単一ワインが造られています。
特徴はフランス産よりもはっきりとした草や草原のような香り
ソーヴィニヨン・ブランの味わいをつかみやすく飲みやすいので、初心者にもオススメです。

また、ニュージーランドはピノ・ノワールの産地としても注目されています。
ニュージーランドのピノ・ノワールはブルゴーニュに近い風味ですが少しカジュアルな味わい。
すでに高品質なものも多く、価格も上昇傾向になっています。
お店のワイン売り場などでも定番になりつつあり美味しいのでこちらもオススメです。

日本

主要ブドウ品種
【赤ワイン】

  • マスカット・ベーリーA

【白ワイン】

  • 甲州

日本もワイン産地として日々成長を続けています。
赤のマスカット・ベーリーAと白の甲州はO.I.V(国際ぶどう・ぶどう酒機構)に登録され、EUにもこれらの品種名を表示したワインが輸出できるようになっています。
特に甲州は世界的にも評価が高く、すっきりとした綺麗な味わいが人気。
当然和食との相性も良く、お寿司や肉じゃがなどと一緒に楽しむことが出来ます。

ヨーロッパ系のブドウ品種では長野県が有名で、特に桔梗が原のメルローは世界的にも注目されています。
筆者も桔梗が原のメルローを試飲した経験がありますが、いつまでも続く素晴らしい余韻に惚けてしまった思い出があります。

最後に

新世界のワインは旧世界と比べてラベル表示も味わいも分かりやすいのが特徴で、ワイン初心者にも優しくなっています。
価格も旧世界と比べて手頃なものが多いですが、最近は旧世界ワインを参考にした高品質・高価格なものも増えていて、ひたすら新世界ワインを掘り下げていく人も多いとか。
そんな多様なワインの世界を是非楽しんでいただければと思います。

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