ワインを密閉するために使われるコルク。
今ではペットボトルのようなスクリューキャップタイプも増えてきましたが、まだまだコルクのほうが主流のように思います。
このコルク、いざ抜栓しようとしたときに割れてしまうことがありますよね。
コルクが割れる原因はさまざまですが、なぜ割れているのかを理解すれば大半は予防することができます。
「もし割れてしまったらスマートに解決したい」
今回はこのコルクが割れてしまう原因と予防法、割れてしまった場合の対処法について解説していきます。
自宅でも簡単に実践できますので、是非試してみてください。
コルクが割れてしまう原因と予防
- ワインの保存方法
- コルク自体の劣化
- スクリューの使い方
- 力を入れる方向
抜栓時にコルクが割れてしまう原因と対策を4つに分けて考えていきます。
ワインの保存方法
- コルク栓のワインは横置きで保管すべし
コルクはワインに触れることで湿度を保ち、密閉度が維持されます。
長期間縦置きでワインを保管すると、ワインとコルクが触れずにコルクが乾燥してしまいますね。
これが主なコルクが崩れる原因です。
コルク栓のワインは横置きで保管して、ワインとコルクを接触させるようにしましょう。
自宅でワインを横置きで保管するのは難しいですが、ワインセラーを使うと簡単に横置きで保管することができます。
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コルクの経年劣化
- 古いワインのコルクはスクリューを使わずに抜栓すべし
きちんとした保存方法でも、コルクは時間とともに劣化していきます。
コルクが劣化してワイン色に変色しているような状態では、スクリューを差し込む方法で抜栓するのは非常に難しいです。
コルクが劣化するほどの古いワインを抜栓する際には、スクリュー式のオープナーではなく2枚刃式コルク抜きを使用しましょう。
ただしデイリーワインなどに多く使われる合成コルクには、瓶口が割れてしまう可能性があるので使用できません。
天然コルクのみに使用するようにしてくださいね。
- 長い刃を瓶とコルクの間に差し込む
- そのまま短い刃も瓶とコルクの間に差し込む
- 取っ手を持って左右に揺らすと瓶口の奥まで刃が入っていく
- 奥まで入ったら取っ手を持って引き抜く
スクリューの使い方
- スクリューは真っすぐ刺すべし
スクリューをコルクの中央に差し込みます。
その後まっすぐ根元までねじ込んでください。
スクリューがコルクに対して斜めに入ってしまうとコルクが途中で割れやすいです。
しっかり中心に差し込むように意識しましょう。
引き抜くときの力を入れる方向
- スクリューはねじらず真っすぐ引き抜くべし
瓶口に対して斜めに引き上げてしまうと、コルクは割れやすくなります。
垂直にまっすぐ引き上げれば割れにくいですが、通常のT字スクリューなどではどうしてもねじり上げてしまい、コルクに負荷がかかることが多いです。
抜栓にはT字よりもソムリエナイフのほうが大きな力を使わず、まっすぐきれいに抜栓できるのでオススメです。
もしコルクが割れてしまったら
・抜栓の途中でコルクが折れてもあきらめない
・瓶に残ったコルクの長さで対処法が変わる
ワインやコルクを注意深く管理・抜栓していても、コルクが割れてしまうことはあります。
ここでは抜栓中にコルクが割れてしまったときに、コルクの大きさごとの対応方法をご紹介します。
ボトルに残ったコルクが大きい
抜栓の際に、半分以上ボトルに埋まった状態である場合がこれです。
スクリューのねじ込みが甘くてコルクの先端だけが割れてしまった、とかでしょうか。
この場合には、割れた部分から再度スクリューを差し込んで抜栓しましょう。
この時にまっすぐに差し込むのではなく、少し瓶に対してナナメにスクリューを差し込むのがコツです。
引き上げる際も瓶口に添わせるように引き上げると安全に抜栓できるでしょう。
ボトルに残ったコルクが残り僅か
大半のコルクは抜けていて、瓶にすこしだけコルクが残ってしまった場合がこれ。
このときは、いっそワインの中にコルクを押して落としてしまいましょう。
ワインの中に細かいコルクの破片が浮いてしまうので、代用のボトルなどにペーパーフィルターなどを使いながらワインを移すか、バースプーンのようなものですくいあげて除去してください。
コルクの塊を拾う場合にはコルクキャッチャーという道具もあり、こちらを使うとボトルの中に落ちたコルクが拾いやすくなります。
最後に
- コルク栓のワインは横置きで保管すべし
- 古いワインのコルクはスクリューを使わずに抜栓すべし
- スクリューは真っすぐ刺すべし
- スクリューはねじらず真っすぐ引き抜くべし
ワインの保管方法や抜栓時に少し注意すればコルクが割れる理由のほとんどは防止できます。
コルクが割れてしまったとしても対処はできますが、出来れば割れずにきれいに抜栓したいですよね。
2枚刃式コルク抜きとソムリエナイフがあればほとんどの状況に対応できると思いますので、是非自宅に用意してワインを楽しんでください。
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