【ブレンドだけじゃない】メルローの特徴や組み合わせる料理を解説

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今回はメルローの特徴を解説します。

カベルネソーヴィニヨンなどとブレンドされる補助品種として見られることが多いですが、世界トップクラスの評価を得ているメルロー単一ワインもあります。

赤ワインに求められる要素をバランスよく持つので飲み手を選ばず、いろいろな料理に合わせやすいことも特徴。

日本を代表する赤ワインにもメルローが使われていたりするので、日本在籍のワイン好きにとっても重要な品種です。

記事の後半では価格帯別にオススメなメルローワインも紹介しているので、ワイン選びの参考にしてください。

メルローの特徴

  • 世界各国で広く栽培される赤ワインの代表品種
  • カベルネソーヴィニヨンなどとブレンドされることが多い
  • 単一で造るとまろやかで口当たりのよいワインになる

世界各国で広く栽培される赤ワインの代表品種

メルローはカベルネソーヴィニヨンと並び、世界を代表する赤ワインの最高品種の1つ。

中程度の大きさの粒と大きめの房を持ち、早熟で糖分が上がりやすいブドウです。

気候や土壌にあまり影響されず、比較的栽培しやすい性質を持つので、世界中で栽培されています。

特に保水性の高い粘土石灰質土壌との相性は最高。

その条件を満たすボルドー地方のサンテミリオン地区ポムロール地区では世界最高品質のメルローワインが生産されていることで有名です。

近年は日本の長野県・塩尻周辺も上質なメルローの産地として注目されています。

カベルネソーヴィニヨンなどとブレンドされることが多い

ブレンドは悪天候のリスクヘッジ

メルローは早熟なので、晩熟なカベルネソーヴィニヨンと異なる時期に収穫できます。

ブドウの収穫時に降るはブドウ栽培の天敵です。

ブドウが過剰に水を吸って皮が破れ、最悪実が腐ってしまうことも。

なんとか腐らずに済んだブドウも、実が水分であふれて果汁が薄まってしまうので、出来上がったワインも水っぽくなってしまいます。

収穫時期が異なるブドウを複数使うことで、片方がダメでももう片方は無事、なんて対応も可能。

こうして悪天候リスクを分散させているわけですね。

高級ワインで有名なフランス・ボルドー地方も一年を通して雨が多いので、伝統的に複数品種をブレンドしてワインを造っています。

ワインに豊かな果実味を与える

メルローは、カベルネソーヴィニヨンなどとブレンドすることで、ワインに豊かな果実味を与えます。

晩熟で熟しきらない可能性がある主体品種に、早熟なメルローを混ぜ合わせることでワインに幅が生まれるわけですね。

メルロー単一で造るとまろやかで口当たりのよいワインになる

外観:深みのある色合い、やや朱色の色調

メルローは深みのある色合いを持ちつつも、カベルネソーヴィニヨンと比べるとやや朱色がかった色調です。

香り:熟したベリーの香り

メルローは早熟なので、完熟して糖分の多いブドウ由来の芳醇な香りがあります。

ブラックチェリーやプルーンのような、熟した黒いベリー系の香りが特徴的。

ワインを口に含んで、鼻に抜けるときの香りを楽しめます。

味わい:タンニンや酸がおだやかで優雅な味わい

メルローはカベルネソーヴィニヨンと比べるとタンニンや酸が穏やかで、バランスがよく丸みのある味わい。

「シルキー」「絹のような」「滑らかな」と表現される舌触りが非常に特徴的なので、筆者の経験ではメルローをブラインドで飲んでもかなりの頻度で判別できます。

メルロー単一で造ったワインは、カベルネソーヴィニヨンの渋みや酸が苦手な人でも楽しめるワインになります。

メルローで有名な産地


メルローは世界中で栽培されていますが、今回は特に有名産地であるフランスのボルドー地方日本の長野県を紹介します。

ボルドー地方(フランス)

フランス・ボルドー地方の中でも、特に「ドルドーニュ川右岸エリア」と呼ばれる地域は、世界で最高品質のメルローを生み出す地域です。

代表的なのはサンテミリオン地区ポムロール地区で、メルローに最適な粘土石灰質の土壌を持っています。

メルロー主体としてカベルネソーヴィニヨンやカベルネフランなどをブレンドすることが多いですが、有名な高級ワインは基本的にメルロー単一で造られます。

サンテミリオン地区では約10年ごとに独自の格付けを行っていて、2022年に実施された格付けでは「シャトーパヴィ」「シャトーフィジャック」の2シャトーが最高位に認定されました。

ポムロール地区に格付けはありませんが、「ワインというよりも神話の象徴」と言われたペトリュスや、一時期はそのペトリュスをしのぐ人気と価格を誇った「シンデレラワイン」のル・パンが有名です。

長野県(日本)

高温多湿、雨の多い日本において、保湿性の高い環境を好むメルローは最適です。

特に長野県の塩尻で造られるメルローは、世界でも高評価を得ています。

なかでもシャトーメルシャンが造る「桔梗ヶ原メルロー」は日本を代表する赤ワインの一つで、国際的なブラインドテイスティングコンクールでも高得点を叩きだしました。

筆者もメルシャンで試飲させていただきましたが、非常に上品で長い余韻は今でも忘れない思い出に残っているワインの一つでもあります。

メルローに合わせるオススメ料理

  • ハンバーグやミートボールなどを柔らかく煮込んだ肉料理
  • 幅広い料理に対応できる

メルローのワインはバランスがいいため、幅広い料理に対応できます。

懐の広さを生かして、いろいろな料理を食べるバイキングなどにもうってつけ。

煮込みハンバーグミートボールなど、お肉をふっくら柔らかく煮込んだ煮込み料理と合わせると、メルローのふくよかさが生きるので特にオススメです。

一方、味付けが強すぎたり、辛い料理と合わせるとメルローの繊細さが負けてしまうので、こういった料理は避けるのが無難です。

メルローの由来

フランス・ボルドー地方が原産

メルローはカベルネソーヴィニヨンと同じく、フランスのボルドー地方原産のブドウ品種です。

メルローの最も古い記録として、1784年産ボルドーワインのラベルに初めて「メルロー」という言葉が記載されたと残っています。

カベルネフラン×マドレーヌノワールデシャラントの自然交配品種

メルローはカベルネフランとマドレーヌノワールデシャラントの自然交配で生まれた品種です。

カベルネフランはカベルネソーヴィニヨンの親でもあるので、メルローとカベルネソーヴィニヨンは片親違いの兄弟ということになりますね。

さらにマドレーヌロワールデシャラントはマルベックの親でもあるため、メルローとマルベックもまた兄弟関係です。

ピラジンの香りはカベルネソーヴィニヨンより控えめ

カベルネソーヴィニヨンと兄弟関係にありますが、ピラジンはカベルネソーヴィニヨンよりも控えめ。

そもそも熟しやすいということもあって、ピーマン香のような緑っぽさが特徴として挙げられることは少ないです。

ピラジンについては「【赤ワイン代表】カベルネソーヴィニヨンの特徴や組み合わせる料理を解説」で解説しています。

メルローを使ったオススメワイン

晩酌に最適なデイリーワイン





記念日や贈り物にオススメなちょっといいワイン




こだわりの高級ワイン





最後に

  • 世界各国で広く栽培される赤ワインの代表品種
  • カベルネソーヴィニヨンなどとブレンドされることが多い
  • 単一で造るとまろやかで口当たりのよいワインになる
  • 特に有名な産地はフランス・ボルドーと日本の長野県
  • 肉を煮込んだ料理と相性がいい
  • 味が強すぎる料理とは相性が悪い
  • メルローとカベルネソーヴィニヨン、マルベックは兄弟関係

今回はメルローについて解説しました。

メルローはカベルネソーヴィニヨンと並んで赤ワインの代表品種です。

補助品種として使われることも多いですが、ボルドー地方や日本の長野県では単一で高品質なワインも造られています。

舌触りとバランスのいい味わいが特徴的。

飲み手を選ばず、いろいろな料理と合わせやすいので会食などにも出番は多いはず。

高品質なメルロー単一で造ったワインは非常に優雅な味わいで、思い出に残るワインになります。

希少性もあって高価格なものも多いですが、機会があったら是非お試しください。

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