高得点や満点を狙わない
アルファベット表記とカタカナ表記両方を覚える
ソムリエワインエキスパートの一次試験は、毎年3月に発売されるソムリエ教本から出題されます。
ソムリエ教本に載っていればどんな些細なことでも出題される可能性がありますが、まともに向き合うと全く学習時間が足りず、合格が難しくなることも。
そのため教本全部を100%網羅するのではなく、教本の中から合格するために必要な情報を抜き出して、その部分を重点的に学習することが重要です。
・ソムリエ教本に新しく記載された内容が出題されやすいってホント?巷の噂の真実を解説します の記事へ
学習方法を間違えてしまうと思ったような成果が出ず、モチベーションが下がってしまうなんてことも起こりえます。
この記事ではソムリエワインエキスパート一次試験の学習で、特に注意するべき3つのポイントをピックアップしました。
効率的に学習を進めて、まずは試験に合格することを目指しましょう。
筆者が合格するために実践した勉強法は「【一発合格】ソムリエワインエキスパート試験の勉強法&スケジュール」で解説しています。
学習は広く浅くを意識する
ワイン好きの人の中には、特定の地域に限定して非常に深い知識を持っている人がいます。
例えば、ブルゴーニュの生産者や畑ごとの味わいなどに詳しい知識を持つ人ですね。
好きなものに対して深い知識を持っていることはいいことですし、興味があることはどんどん勉強していきたくなる気持ちも分かります。
しかし30を超える国・地域・項目が合計800ページ以上ある教本全てから、ランダムに120問が出題される一次試験合格を目指す場合、どこか一部に特化した知識ではダメです。
ソムリエワインエキスパートの一次試験に合格できる人は、「ソムリエ教本に記載されているすべての国のワインをまんべんなくそれなりに知っている人」です。
「ブルゴーニュの知識ならだれにも負けない」「メドック1級シャトーを全て飲んだこともあるし違いも分かる」のような特定の部分に特化した専門的な知識を持っている人も、試験の時だけは色々な国・地域のワインについて幅広く勉強するようにしましょう。
行き詰ったら思い切って飛ばす
学習を進めていくと、どうしても覚えられない部分が出てくることもあります。
そうなると、「ここをマスターしないと先に進めない」という状態になってしまうこともあるでしょう。
しかし何度も言うように、一次試験を突破するために必要なのは広く・浅い知識です。
苦手な所でいつまでも止まってしまうよりも、いったん後回しにして次の項目に進んでしまったほうが一次試験突破に近づく場合は多いですよ。
満点を狙うのではなく合格点を狙う
一次試験はCBT試験で行われ、何点以上で合格などのラインは非公開です。
しかしこれまでの実績などから概ね7割以上正解すれば合格と言われており、勉強の目標はこの7割以上を取るということになります。
試験時間:60分 問題数:120問 CBT試験とは、CBTS社が運用するパソコンを用いた試験サービスです さまざまな資格試験で用いられているため、使用したことがある人も多いかもしれません。 全国に試験会場があり、約一[…]
この目標を意識したうえで、一次試験の出題内容をだいたいの比率で分けたものが以下です。
- 60%:基本的・(ワイン業界での)常識的な問題
- 30%:少し深めに知っていないと答えられない問題
- 10%:マイナー産地のマイナーな制度など奇問・難問
一次試験は800ページを超えるソムリエ教本から出題され、記載されている内容はほんの小さなことでも出題の可能性があります。
もし満点を狙うのであればこのソムリエ教本を細かい1文まで全て暗記する必要があり、さすがに現実的ではありません。
しかし合格点を狙うだけであれば、「基礎的な問題6割」+「深めに知っていないと答えられない3割の問題」のうち1割を正答できれば合格点7割に到達することができます。
つまり「奇問・難問」の1割と「深めの知識を求められる問題」のうち2割は捨てることができるわけですね。
CBT試験のランダム性を考えると、少し余裕を持って8割程度の正答が出来るような学習が効率的と言えるでしょう。
A判定でもB判定でも合格ならOK
試験ではA~D判定で結果が表示され、A判定かB判定で合格となります。
なんとなくA判定を狙いたくもなりますが、試験に合格してしまえば結果がAでもBでもその先の評価に違いはありません。
高得点を狙って無理に細かいところまで詰めるよりも、出題数の多い基礎的な部分の知識をしっかり固めるほうが合格率は高くなります。
奇問・難問は無視する
例えば練習問題を解いているときに、聞いたこともないような地域のことが問われることもあるでしょう
答えが分からずに不安になり、ソムリエ教本のどこに書いてあるのか探してしまうこともあるかもしれません。
しかし、そんな問題は奇問難問の部分だなと受け止めて気にせず、重要な基礎部分がしっかり正答出来ているかどうかに注目することが重要です。
奇問や難問に注目したブログやSNSなどもあって、それを見たときに書かれている内容を知らず不安になってしまうこともあります。
しかし落ち着いて考えれば、それらの問題はせいぜい出題1割程度の話。
正答できなくても他で得点できれば試験に合格することはできます。
受験者を不安にさせる余計な情報には惑わされず、基礎を固めることに注力しましょう。
当ブログでまとめているソムリエワインエキスパート試験の対策記事では、奇問・難問に属する部分はバッサリと切り捨てています。
記事の内容だけで試験で合格点を狙えるような内容にまとめていますので、是非活用してください。
・【一発合格】ソムリエワインエキスパート試験の勉強法&スケジュール の記事へ
逆に言うと対策記事に記載されている部分は重要な内容です。
それぞれの記事にある練習問題が、最終的に8割~9割は正解できるようにしておきましょう。
アルファベット表記とカタカナ表記両方を覚える
シャトー名やワイン名、産地名、各種キーワードはアルファベット表記とカタカナ表記どちらも覚えるようにしましょう。
これは出題や選択肢がアルファベット表記で出る場合とカタカナ表記で出る場合があるからです。
筆者は「試験はアルファベット表記で出るからアルファベットで読めるようにしておいたほうがいい」という情報からアルファベット表記中心で学習していました。
しかしいざ試験本番、突然カタカナ表記で問題が出てきて記憶と上手く紐づかず、思い出すのに時間がかかってしまった経験があります。
カタカナ表記を覚える時には教本の表記で覚えることが重要です。
人によってシャトー名など微妙にカタカナ表記が異なる場合がありますが、まずはソムリエ教本に準じて覚えておきましょう。
当ブログの対策記事ではアルファベット表示とカタカナ表示両方を載せていて、カタカナ表示はソムリエ教本準拠になっています。
最後に
- 学習は広く浅くを意識する
- 満点を狙うのではなく合格点を狙う
- アルファベット表記とカタカナ表記両方を覚える
ソムリエワインエキスパート試験に限らず、資格試験は仕事などをしながら限られた時間で勉強することになります。
そのため合格するためには効率的に学習をする必要があり、「どの項目を・どのくらい詰めるのか」を知ることが重要。
一次試験の出題範囲は膨大です。
ソムリエ教本を手にした瞬間はその厚みと情報量に受験を考え直したくなることもあるかもしれません。
しかし合格点を狙うことだけに注目すると範囲は限定され、試験に向けた気持ちも少し軽くなるというもの。
奇問・難問を取り上げたネット・SNS情報に惑わされず、基礎に注目して効率的に学習をするようにしましょう。
ソムリエワインエキスパート試験の勉強法はこちら↓
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