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アルザス/ソムリエワインエキスパート試験対策&練習問題

  • 指定された高貴4品種
  • ブレンド・甘口ワインに関する表記
  • グランクリュ全てを覚える必要はないが、一部例外的なものは押さえる
  • 過去にドイツ領だった歴史から、今でもドイツ文化が色濃く残る
  • ヴォージュ山脈とライン川に挟まれた縦に細長いワイン産地

ソムリエ&ワインエキスパート一次試験対策シリーズ。

今回はフランス北部、アルザス地方です。

かつてドイツ領だった歴史を持つことから、ラベルにブドウ品種名を記載するなど、フランスの中では独特の文化を持つ産地です。

モザイク土壌と呼ばれる多彩な土壌から白ワインを主体に生産していますが、生産量はそこまで大きくありません。

出題のポイントも限定されているので、今回はそのポイントだけを狙ってピックアップしました。
最後に練習問題も載せていますので、頑張って覚えていきましょう。

ソムリエ&ワインエキスパート一次試験対策シリーズは、筆者が一次試験合格までに学習した内容を項目別にまとめたものです。
全ての記事にランダムで出題される練習問題がついているので試験学習にうってつけ。
独学・スクール通学を問わず、ソムリエ&ワインエキスパート試験合格を目指す人全員に役立てるようになっています
詳しくは下記リンクの記事をチェックしてくださいね。
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アルザス総論のポイント

  • ドイツ領だった歴史を持つ
  • ヴォージュ山脈とライン川に挟まれた産地

アルザスの総論では、

「ドイツ領だった歴史を持つ」
「ヴォージュ山脈とライン川にはさまれた立地」

の二つを覚えておきましょう。

ドイツ領だったことで、ドイツ文化が今でも色濃く残っています。

立地については「アルザス地方はヴォージュ山脈の東側?西側?」みたいな出題もされるので、きちんと地図も見て把握しておきましょう。

アルザス地方はヴォージュ山脈の東側に広がる細長い産地です

アルザス地方で認められるブドウ品種

  • アルザス高貴品種を最優先で覚える
  • シノニムにも注意

アルザスでは7品種が認められていて、そのうち4品種が高貴品種として指定されています。

高貴品種は後述する甘口ワインやグランクリュなどで使用が条件となっているので特に重要。

白ブドウ品種が多く、黒ブドウ品種はピノ・ノワールのみです。

ピノブランのシノニム(=別名)にも注意しましょう。

ブドウ品種 備考
Riesling
リースリング
高貴4品種に指定
Gewurztraminer
ゲヴュルツトラミネール
高貴4品種に指定
Pinot Gris
ピノ グリ
高貴4品種に指定
Muscat
ミュスカ
高貴4品種に指定
Pinot Blanc
ピノ ブラン
別名:Klevnerクレヴネル
Sylvaner
シルヴァネール
Pinot Noir
ピノ ノワール

ブレンド・甘口に関する表記

ブレンドワインの表記

アルザス地方には混醸・ブレンドに関する表記があります。

混醸:複数種のブドウ品種を混ぜて発酵を行うこと
ブレンド:出来上がったワインを混ぜること
表記名 条件
Edelzwicker
エデルツヴィッケール
複数の白ブドウを混醸またはブレンドしたワイン
Gentil
ジャンティ
複数のブドウ品種をブレンドしたワイン
混醸は認められない。50%以上の高貴品種の使用が義務

甘口ワインの表記

  • 「ゲヴュルツトラミネール&ピノ グリ」 or 「ミュスカ&リースリング」
  • 「遅摘みワイン」 or 「貴腐ワイン」

甘口ワインにも固有の表記があるので覚えましょう。

使用するブドウ品種によって残糖量の条件が異なり、「遅摘みブドウ」「貴腐ブドウ」どちらを使用するかによって表記が異なります。

ここでは表記ごと・ブドウ品種ごとの残糖量の条件を把握してください

ゲヴュルツトラミネールとピノ グリは糖度が高くなりやすいので、条件も高く設定されています。
また、いずれも補糖は禁止されており、収穫翌年の6月1日までの熟成が必要です。
表記/ブドウ品種 ・ゲヴュルツトラミネール
・ピノ グリ
・ミュスカ
・リースリング
Vantanges Tardives
ヴァンダンジュ タルディーヴ(遅摘み)
270g/l 244g/l
Selection de Grains Nobles
セレクシオン ド グラン ノーブル(貴腐)
306g/l 276g/l

アルザスグランクリュ一覧

  • グランクリュすべてを覚える必要はない
  • 例外が認められている3つは詳細まで覚える
  • ゲヴュルツトラミネール・ピノグリ・リースリングは例外3種全て認められている
  • シルヴァネールが認められているのはゾッツェンベルクのみ
  • ブレンドが認められているのはケフェルコプフのみ

アルザスのグランクリュは51のリューディ(≒小区画)が認められています。

グランクリュとして名乗るためには「手摘み収穫、高貴4品種で造った白ワイン」なこと条件ですが、3つのグランクリュのみ例外が認められています。

試験対策ではグランクリュ全てを覚えるのではなく、この例外的な3つのグランクリュを確実に覚えることが重要です。

参考資料として一覧には51リューディ全てを載せてありますが、例外が認められる3つ以外はほぼ出題されません。

ただし名前が似ている物が多いので、例外3種は確実に読めるようにしておきましょう。

リューディ 備考
Altenberg de Bergheim
アルテンベルグ ド ベルグハイム
リースリング・ゲヴュルツトラミネール・ピノグリのうちのどれか単一を使用、または三品種の混醸
Zotzenberg
ゾッツェンベルク
リースリング・ゲヴュルツトラミネール・ピノ グリ・シルヴァネールのどれかを単一品種で使用
Kaefferkopf
ケフェルコプフ
リースリング・ゲヴュルツトラミネール・ピノグリのどれかを単一品種で使用、または三品種の混醸あるいはブレンド
Altenberg de Bergbieten
アルテンベルグ ド ベルグビーテン
Altenberg de Wolxheim
アルテンベルグ ド ウォルサイム
Brand
ブランド
Bruderthal
ブリュデルタール
Eichberg
アイシュベルグ
Engelberg
エンゲルベルク
Florimont
フロリモン
Frankstein
フランクシュタイン
Froehn
フロイエン
Furstentum
フルステンテュム
Geisberg
ガイスベルグ
Gloeckelberg
グロケルベルグ
Goldert
ゴルデール
Hatschbourg
ハッシュブルグ
Hengst
ヘングスト
Kanzlerberg
カンツラーベルグ
Kastelberg
カステルベルグ
Kessler
ケスレール
Kirchberg de Barr
キルシュベルグ ド バール
Kirchberg de Ribeauville
キルシュベルグ ド リボヴィレ
Kitterle
キッテルレ
Mambourg
マンブール
Mandelberg
マンデルベルグ
Marckrain
マルクラン
Moenchberg
メンヒベルグ
Muenchberg
ミュンヒベルグ
Ollwiller
オルヴィレール
Osterberg
オステルベルグ
Pfersigberg
プェルシックベルグ
Pfingstberg
フィングスベルグ
Praelatenberg
フラエラテンベルグ
Rangen
ランゲン
Rosacker
ロザケール
Saering
セリング
Schlossberg
シュロスベルグ
Schoenenbourg
シュネンブルグ
Sommerberg
ソメルベルグ
Sonnenglanz
ゾンネングランツ
Spiegel
スピーゲル
Sporen
スポーレン
Steinert
シュタイネール
Steingrubler
シュタイングリュブラー
Steinklotz
シュタインクロッツ
Vorbourg
フォルブルグ
Wiebelsberg
ヴィーヴェルスベルク
Wineck-Schlossberg
ヴィネック シュロスベルグ
Winzenberg
ヴィンゼンベルグ
Zinnkoepfle
ツィンコッフェル

アルザス練習問題

本記事で解説したアルザス地方について、ランダムで出題される練習問題を作成しました。
何度も挑戦して試験対策に役立ててください。

最後に

アルザスは出題ポイントが限られているので、勉強に必要な労力は少な目です。

しかし出題ポイントは高確率で出題されるので、要所だけはしっかり覚えてないといけません。

ドイツ領であった過去を持つことや、ヴォージュ山脈とライン川に挟まれた立地であることも忘れずに。

ソムリエワインエキスパート試験の勉強法はこちら↓

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