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ブルガリア/ソムリエワインエキスパート試験対策&練習問題

  • バルカン半島に位置し、5か国+黒海に面するブルガリアの立地
  • ドナウ川沿いのドナウ平原
  • EU加盟後から国際化が急速に進んでいる
  • 産地は大枠の4地域だけ把握する
  • バルカン半島の蒸留酒ラキヤ

ソムリエ&ワインエキスパート一次試験対策シリーズ。

今回はブルガリアです。

ヨーグルトで有名ですね。

バルカン半島に位置し、北はルーマニア、西にセルビアと北マケドニア、南部にギリシャ、トルコ、東部は黒海という立地を持ちます。
ルーマニアとの国境にはドナウ川が流れ、そのドナウ川沿いに広がるドナウ平原はブルガリア最大のワイン産地になっています。

世界最古のワイン醸造・輸出国の一つで長い歴史を持ち、かつては国営公団VINPROMヴィンプロムが栽培・醸造・輸出を管理していました。
栽培ブドウでは土着品種のルカツィテリが多かった歴史もあります。

しかし2007年のEU加盟から急速に国際化が進み、今ではメルローやカベルネソーヴィニヨンなどの国際品種が多く栽培されています。

試験の学習では、「栽培量の多い国際品種」「固有の土着品種」が優先的したいポイント。
産地は大枠の4か所を押さえるだけに留めておきましょう。
バルカン半島のラキヤという蒸留酒も記憶の片隅に置いておきたいですね。

今回はそんなブルガリアのポイントをまとめて、最後に練習問題を載せています。
要点を紐づけて得点に結びつけられるようにしてください。

ソムリエ&ワインエキスパート一次試験対策シリーズは、筆者が一次試験合格までに学習した内容を項目別にまとめたものです。
全ての記事にランダムで出題される練習問題がついているので試験学習にうってつけ。
独学・スクール通学を問わず、ソムリエ&ワインエキスパート試験合格を目指す人全員に役立てるようになっています
詳しくは下記リンクの記事をチェックしてくださいね。
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主要品種

  • 急激に国際化が進んでいる
  • 栽培面積が大きいものと、主要土着品種を押さえる

ブルガリアはEU加入後から国際品種が急速に増えています。
現在は土着品種よりもメルロとカベルネソーヴィニヨンが栽培面積が大きくなりました。

土着品種は、古くから栽培されるルカツィテリ、日常消費用赤のパミッド、交配品種のルビンに注目です。

主要ブドウ品種 タイプ 備考
Rkatsiteli
ルカツィテリ
土着品種
同国白ブドウで最大
Dimyat
ディミャット
ブルガリア全土で栽培され、特に黒海沿岸に多い
Merlot
メルロ
同国栽培面積最大
Cabernet Sauvignon
カベルネソーヴィニヨン
同国栽培面積第2位
Rubin
ルビン
シラー×ネッビオーロの交配品種
Pamit
パミッド
同国栽培面積第3年
同国全体の11%を占める
大量消費用の軽い赤ワインが造られる
Gamza
ガムザ
東ヨーロッパの他国ではカダルカと呼ばれる
同国ワイン用ブドウでわずか2%しか生産されない
主にブルガリア北西部で栽培

ワイン法

  • P.G.I.は2か所のみ
  • 細かいP.D.O.は優先度は低い
  • P.D.O.やP.G.I.の表示が必ずしもワインの品質を推測する目安にならない

ブルガリアにはEUのワイン法に準じて「P.D.O.」「P.G.I.」の産地呼称があります。

しかしP.G.I.があまりに広大なエリアであったり、P.D.O.の地域設定がテロワールを正しく反映しないなどの意見も多く、他国のように「P.D.O.が上級」「P.G.I.は地酒」のような品質分類の目安にはなりにくくなっています。

Protected Designation of Originプロテクテッドデジグネーションオブオリジン(P.D.O.)

  • 原産地保護
  • 52の生産地が登録

Protected Geographical Indicationプロテクテッドジェオグラフィカルインディケーション(P.G.I.)

  • 地理的表示保護
  • トラキアヴァレーとドナウ平原の2つのみ登録

主要産地

  • ブルガリアの産地を4つの地域に分類
  • 細かいP.D.O.については試験対策期は無視する

ブルガリアの産地は、北部ドナウ川沿いの「ドナウ平原(P.G.I.)」、東部の「黒海沿岸(P.D.O.)」、南部の「トラキアヴァレー(P.G.I.)」、南西部の「ストルマヴァレー(P.D.O.)」の4地域に区分されます。

教本にはさらに細かい産地が記載されていますが、優先度は低いので覚えなくてもOKです。

主要産地 備考
Danube Plain
ドナウ平原
同国北部のP.G.I
ブルガリアの30%を占める最大のワイン産地
国際品種の他に土着品種のガムザが多い
Black Sea
黒海沿岸
同国東部のP.D.O.
ドナウ平原とトラキアヴァレーにまたがる広域P.D.O.
土着品種のディミヤットなど白ブドウに定評がある
Thracian Valley
トラキアヴァレー
ブルガリアの南半分を占めるP.G.I.
大陸性気候でボルドー系品種主体
Struma Valley
ストルマヴァレー
同国南西部に位置しトラキアヴァレーの西部と重なるP.D.O.
ブドウ栽培に向いた火山性土壌

食前酒RAKIYAラキヤ

  • バルカン半島でポピュラーな蒸留酒
  • ブドウやワイン生産後の搾りかすやそのほか様々な果実から造る
  • アルコール度数40度以上

ラキヤはブルガリアがあるバルカン半島の国民的な蒸留酒です。

イタリアのグラッパなどと同じ「粕取りブランデー」という認識で問題ありません、

ブルガリア練習問題

テスト
本記事で解説したブルガリアについて、ランダムで出題される練習問題を作成しました。
スキマ時間などに是非挑戦してみてください。

最後に

  • バルカン半島に位置し、5か国+黒海に面するブルガリアの立地
  • ドナウ川沿いのドナウ平原
  • EU加盟後から国際化が急速に進んでいる
  • 産地は大枠の4地域だけ把握する
  • バルカン半島の蒸留酒ラキヤ

その他の東ヨーロッパ諸国の例にもれず、ブルガリアも優先度は低めです。

しかし近年急速な国際化により、高品質なワインが生まれる素地が出来てきています。

日本への輸入量も増えてきていて、これから注目の産地ですね。


ソムリエワインエキスパート試験の勉強法はこちら↓

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