問題数:120問
CBT試験とは、CBTS社が運用するパソコンを用いた試験サービスです
さまざまな資格試験で用いられているため、使用したことがある人も多いかもしれません。
全国に試験会場があり、約一か月の試験期間の中で、受験日時と会場を自分の都合に合うように選べるのでとても便利です。
またソムリエワインエキスパートでは、一次試験の受験回数を最大2回まで申し込むことができます。
不運な不合格を避けるために、できれば受験回数2回で申し込みするようにしましょう。
今回はそんなソムリエワインエキスパートの一次試験に採用されているCBT試験について、試験の概要や予約方法、当日流れを解説しています。
試験の概要を知ることで、より試験に適した学習方法が出来るというもの。
この記事を読んで、試験をしっかり理解しましょう。
CBT試験はCBTS社が運営する試験運営サービス
CBT(Computer Based Testing)試験とは、パソコンを使って行う試験サービスのことです。
このサービスは株式会社CBT-Solutions(以下CBTS社)が運営しています。
漢字検定やアマチュア無線資格など、200以上の団体がこのCBTシステムを利用していて、特にマークシート形式の試験などはどんどんCBT試験の導入が進んでいます。
つまりCBT試験とは、ソムリエ協会が直接行う試験ではなく、ソムリエ協会がCBTS社のサービスを使って実施される試験というわけですね。
全国300か所以上のCBTテストセンターで受験する
CBT試験は、47都道府県に300か所以上あるCBTテストセンターで行われます。
足を運びやすい会場を選ぶことができるのはありがたいですね。
この会場の管理もCBTS社が行っており、ソムリエ協会の担当者は試験会場にいません。
CBTサービスは利用する団体が多いので、試験会場にはソムリエワインエキスパート以外の受験者もたくさんいます。
自分の都合に合わせて受験できるので、仕事が忙しい人でもなんとか日程調整しようという気持ちになりますね。
一次試験の予約方法
- ソムリエ協会からメールが来たら会場を予約する
- 予約後の変更も可能なので、予定が曖昧でも予約しておいたほうがいい
受験申請後、一次試験の時期が迫ると、ソムリエ協会からCBT試験会場の予約に関するメールが届きます。
そのメールには「会場予約のURL」と「ログイン用のパスワード」が記載されているので、メールをよく読んで会場と日程を選べばOK。
試験三日前までなら、予約した日程・会場変更が可能です。
試験会場に定員があるので、多少予定が未確定でも予約を入れておいた方がいいでしょう。
後日都合が悪くなったら日程変更すればOKです。
試験は全てパソコン操作のみで行う
- 試験はパソコンのマウス操作のみで行う
- 事前に練習問題などもあるので操作が不安な人は活用する
CBT試験は全てパソコン操作のみで行われます。
ログインにキーボードを使う以外は一部の記述問題を除いて全てマウス操作のみで、操作は「選択肢を選ぶ」「次の問題に行く」をクリックするだけなので非常に簡単。
試験前日にCBT試験の操作に関する動画がメールで送られてきたり、試験の開始前に練習用の問題もありますので(この問題は試験時間にカウントされない)、パソコン操作に不安がある人でも安心ですね。
試験会場は筆記用具の持ち込み不可
試験会場は筆記用具の持ち込みが禁止ですが、会場の受付でボールペンとA4用紙が渡されます。
何か一時的なメモを取りたい時などはそれを使用しましょう。
このA4用紙とペンは試験終了後に回収されるため、出題された問題文を書き写したりしても持ち帰ることは出来ません。
試験は順次開始される
60分に設定されている試験時間も各自のパソコン上で管理されてます。
そのため通常の筆記試験のように一斉にスタートするのではなく、会場に到着した人から随時試験を開始していきます。
基本的な出題は4択形式の完全ランダム
- 4択形式の120問がランダムに出題
- 出題順もまとまりはなく完全ランダム
- 問題文をしっかり読んで「何を聞かれているのか」を把握する
- 2023年度分から一部記述式や選択肢から複数選択するタイプの問題あり
一次試験の大半は単純な4択で行われます。
これまでは何かを記述するような形式の問題はありませんでしたが、2023年度から回答を記述するタイプの問題や、「〇〇に当てはまるものをすべて選べ」のような複数の回答を選択するタイプの問題も出題されているので注意しましょう。
出題は、最新のソムリエ教本を元に作られた問題からランダムに120問が選ばれます。
出題順もランダムのため、例えば1問目にフランスの問題が出て、そのあと違う地域の問題がいくつか続いたあとにまたフランスの問題が出たりします。
どの国のことを聞いているのか明確にする必要がある問題には、問題文冒頭に<フランス>というような記述もあります。
落ち着いて問題文を読むようにしましょう。
回答時間は一問30秒
試験時間が60分で、問題数が120問。単純計算で1問に使える時間は30秒です。
そのため問題文に長文はなく、「短文をパッと読んでパッと答える」タイプの出題がされます。
スムーズにいけば全部で30分もかからずに終わるので、残り時間を問題の見直しに使うこともできるでしょう。
筆者は問題の見直しをしたうえで20分以上余っていたので、よほど迷うところが連続しなければ時間は足りると思います。
ちなみに、この「短文で出題される」という点は学習の際にも意識しておきたい部分です。
長々と説明しないと答えを特定できない内容は出題されづらいなど、「どこが部分が出題されるのか」を考える際には参考にしてください。
合否が即座に表示される
120問の回答が終わるとその場で自動採点が行われ、A~Dの判定と合否結果が画面に表示されます。
ソムリエワインエキスパート試験はA~B判定で合格とされていて、どのくらいの正答率でどの判定になるのかは非公開です。
通説ではだいたい7割以上正解でB判定、8割以上でA判定と言われていますので、このくらいの正解が出来るように勉強しておきましょう。
・【一発合格】ソムリエワインエキスパート試験の勉強法&スケジュール の記事へ
試験は各自終わり次第、順次退場となります。
他の人の試験が終わるのを待つ必要がないのはありがたいですね。
問題ごとの正否は非公開
判定と合否結果は画面に表示されたものと同じものが印刷されて、持ち帰ることが出来ます。
しかし問題ごとの正否や得点は非公開で、出題された問題を持ち帰ることもできません。
気になる問題は覚えておいて、試験終了後に自分で教本を確認する必要があります。
試験中にテキスト確認などは当然出来ない
CBT試験はソムリエ協会の担当者はおらず、現場にはCBTS社の担当者しかいません。
そのため試験中のテキスト確認など、いわゆる「カンニング行為」が可能なんじゃないかと考える人がまれにいるようです。
しかし実際には試験会場は監視カメラが大量についていて、試験中に”怪しい動き”を見せた受験者は後日合格取り消しなどの処罰が下されます。
受験料を無駄にしないためにも不正行為はせず、真っ向勝負で試験に臨むようにしましょう。
不運な不合格を回避するための”二回受験”
出題が完全ランダムというのがやっかいで、問題なく試験に合格できる知識を持った人でも問題の”引き”によっては不合格になってしまう場合があります。
たくさんの勉強時間を費やし、受験料を支払って受験するので、不運な不合格では納得もしづらいというもの。
申込時に一次試験を1回受験にするか2回受験にするかを選べます。
受験料に差があるものの、合格を確実なものにするために一次試験は「2回受験」で申し込んでおきましょう。
最後に
- CBT試験はCBTS社が運用する試験サービス
- ソムリエワインエキスパート以外でも様々な資格試験で導入されている
- 全国に受験会場があり、都合のいい日程と会場を選ぶことが出来る
- 試験は基本的に4択で、パソコンで行う
- 2023年度から記述式や複数選択式の問題が採用されているので注意!
- 操作は簡単で、事前に動画や練習問題などで操作方法を確認できる
- 合否は試験当日その場で即座に発表される
- 試験中のテキスト確認などは出来ない
試験の形式をきちんと把握して試験当日の不安要素を少しでも減らし、一次試験に全力で臨めるようにしておきましょう。
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