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ポルトガル/ソムリエワインエキスパート試験対策&練習問題

  • ポート、マデイラの酒精強化ワインが最重要
  • 世界で流通するコルクの半部がポルトガル産
  • 2018年の国民1人当たりのワイン消費量が世界最多(62L)
  • ポートを含む赤ワインの生産量が6割以上を占める
  • 織田信長時代の南蛮貿易でポルトガルのヴィーニョティントが珍蛇酒(ちんた酒)として伝わった

ソムリエ&ワインエキスパート一次試験対策シリーズ。

今回はポルトガルです。

コルクの一大産地としても有名です。

試験では何といっても世界三大酒精強化ワインのうちの2つであるポートとマデイラ関連が重要

その他のワイン産地にも要点があるので、この記事を参考にして取りこぼさないようにしましょう。
最後に練習問題もついているので、挑戦してみてくださいね。

ソムリエ&ワインエキスパート一次試験対策シリーズは、筆者が一次試験合格までに学習した内容を項目別にまとめたものです。
全ての記事にランダムで出題される練習問題がついているので試験学習にうってつけ。
独学・スクール通学を問わず、ソムリエ&ワインエキスパート試験合格を目指す人全員に役立てるようになっています
詳しくは下記リンクの記事をチェックしてくださいね。
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主要ブドウ品種

  • 250種を超える固有品種がある
  • 1ha当たりの固有品種数では世界最多

ポルトガルの主要品種はシノニムにも注意しましょう。

主要品種 備考
Fernao Pires
フェルナォンピレス
別名:Maria Gomesマリアゴメス
Alvarinho
アルヴァリーニョ
ヴィーニョヴェルデで使われる白品種
Aragonez
アラゴネス
別名:Tinta Rorizティンタロリス
※=テンプラニーリョ
Touriga Nacional
トウリガナショナル
ダンの主要品種
Baga
バガ
バイラーダ地方原産
ポルトガル品種で単一で使用される最も代表的な黒品種

ポルトガルのワイン法

  • 1754年にドウロがワイン生産地に制定
  • 1756年にポルトが世界で初めての原産地呼称に制定(所説あり)

ポルトガルは、世界で初めて原産地呼称法を制定したことで有名です。

制定した年号まで問われるので、しっかり覚えるようにしてください。

「世界初」という部分には所説ありますが、ソムリエ教本ではそのように記載されているのでそのまま覚えておきましょう。

原産地呼称統制ワイン

    • EUに準じて、D.O.C.とI.G.P.に分かれる
  • 最上位カテゴリー
  • 原産地呼称保護
  • 31産地が認定
  • 地理的表示保護(地酒)

伝統的表記の呼称

  • D.O.C.ワインに使われる呼称
  • アルコール度数が法定最低度数より0.5%高い
  • スペインのReserva表記とは違うので注意

Porte ポート

  • 世界三大酒精強化ワインの一角
  • 求める残糖度になった時点で77%のグレープスピリッツを添加して発酵を止める
  • 完成品のアルコール度数は19~22度に限定(例外としてライトドライホワイトのみ16.5~22度)
  • 畑の格付けは6段階、甘さの段階は5段階

ポートはドウロ地方で造られる酒精強化ワインです。

Cadastroカダストロという土地台帳に基づいて、畑を最高A~F最低までの6段階に格付けしています。

ドウロ川上流から

Douro Superiorドウロスーペリオール
Cima Corgoシマコルゴ
Baixo Corgoバイショコルゴ

の3産地に区別され、なかでもシマ コルゴはポート造りにおいて最も高い品質のブドウが産出される地域です。

発酵を止める際に77%のグレープスピリッツを添加することもポイント。

I.V.D.P.(Instituto dos Vinhos do Douro e Port)という組織によって生産・販売管理と品質保証が行われています。

添加するグレープスピリッツのアルコール度数は頻出です。
後述するマデイラと混同しないようにしましょう。

ポートの種類

  • 白ブドウ原料のホワイトタイプ
  • 黒ブドウ原料のルビータイプ
  • ルビータイプはさらに熟成度合いでルビータイプとトウニータイプに分かれる
  • 「収穫から○○まで熟成」のような熟成規定をしっかり押さえる

ポートの学習で少し大変なのがこの項目。

「〇年目の△月まで熟成」という熟成規定を覚える必要があります。

ルビータイプ

ルビータイプ 備考
Ruby Port
ルビーポート
平均3年間の樽熟成
若いタイプのポート
Vintage Port
ヴィンテージポート
作柄が特に優れた年のブドウから造られる
収穫から2年目の7月~3年目の6月までろ過せずに熟成
Late Bottled Vintage Port
レイトボトルド ヴィンテージポート
(L.B.V.)
ヴィンテージポートの次に優れたブドウを原料にする
収穫から4年目の3月~9月の間にI.V.D.P.に申請
4年目の7月~6年目の年末までにろ過して瓶詰
収穫年と瓶詰年の記載が義務
Single Quinta Vintage Port
シングル キンタ ヴィンテージ ポート
ヴィンテージポートとして申請されなかったが良年の単一畑から造られるタイプと、飲み頃になるまで熟成されるタイプがある
トウニーポート Tawny=茶褐色の意味
小さい樽で熟成させるなどして酸化が進み、黄褐色に変わったタイプ
熟成年表記トウニーポート 長期熟成の結果トウニー色になったポート
10年、20年、30年、40年の4種類(平均熟成期間)
樽熟成表示義務
Colheita
コリェイタ
単一収穫年から造る収穫年表示のポート
収穫から3年目の7月~年末までにI.V.D.P.に申請
7年後から瓶詰
収穫年と瓶詰年の表示義務

ホワイトタイプ

  • 白ブドウから造る
  • アルコール16.5度以上
  • 辛口タイプ

ロゼタイプ

  • スキンコンタクトで造るフレッシュなスタイル
  • アルコール度数19%程度

Douro ドウロ

  • ポートのエリアで造るスティルワインの呼称
  • ドウロボーイズという5人組の生産者がきっかけで注目

Madeira マデイラ

  • 世界三大酒精強化ワインの一角
  • カンテイロとエストゥファの2種類の熟成方法は最重要
  • アルコール96度のグレープスピリッツを添加
  • 完成品のアルコール度数は17~22%

マデイラ諸島はリスボンから南西に1000kmの大西洋に浮かぶ、エンリケ航海王によって開発された楽園です。

ここで造られる酒精強化ワイン「マデイラ」は、ポートと同じく世界三大酒精強化ワインの一角

マデイラでは、ブドウのほとんどが急斜面にPoiosポイオスと呼ばれる石垣で形成された段々畑で栽培され、Levadasレヴァダスとよばれる灌漑用水路で水を確保しています。

発酵を止める際には96%のグレープスピリッツが添加されます。

ポートと比べて度数が高いことをチェックしておきましょう。

マデイラは原料のブドウ品種名がそのままタイプ名となり、ティンタネグラ以外は全て白ブドウです。
さらにマデイラには加熱熟成が行われますが、この際に使用されるカンテイロ、エストゥファという二種類の加熱方法について把握することはマデイラの学習の中で最優先になります。

ブドウ品種によるマデイラのタイプ

マデイラは原料のブドウ品種名がそのままタイプ名になります。

ティンタネグラ以外は全て白ブドウ!
マデイラのブドウ品種 マデイラの特徴
Sercial
セルシアル
酸味を生かした辛口タイプ
華やかな香り
スキンコンタクトを行わない
Verdelho
ヴェルデーリョ
味わい豊かな中辛口
スキンコンタクトを行わない
Boal
ボアル
中甘口の芳醇なワイン
スキンコンタクトを行う
Malvasia
マルヴァジア
凝縮感のあるリッチな味わいの甘口
スキンコンタクトを行う
Tinta Negra
ティンタ ネグラ
マデイラ唯一の黒品種
辛口から甘口まで造る
Terrantez
テランテス
生産量が非常に少ない
中辛口か中甘口のワインになる

マデイラの加熱熟成

  • 熟成には古樽を使う(新樽は使わない)
  • 高級品向けカンテイロ、一般向けのエストゥファ

マデイラは加熱熟成が行われます。

この際に使用される

「カンテイロ」
「エストゥファ」

という二種類の加熱方法は、マデイラの学習で最も重要です。

マデイラの過熱方法 備考
Canteiro
カンテイロ
太陽熱を利用した天然の加熱方法
10年、15年などの熟成期間を表記するタイプに使われる
Estufa
エストゥファ
人工的な加熱装置を使う
3年熟成などスタンダードなタイプに使われる
Cubaクーバと呼ばれる大きな木樽で最低3年熟成

マデイラのラベル表記

熟成に関するラベル表記

ラベル表記 熟成年数
Reserva
レゼルバ
5年熟成
Special Reserva
スペシャルレゼルバ
またはOld Reserva
10年熟成
Extra Reserva
エクストラ レゼルバ
15年熟成

マデイラは最低3年の熟成義務があり、これらの表記以外にもさらに20年や30年などの長期熟成タイプもあります。

品種名に関する記載

  • 単一品種を85%以上使用

単一収穫年タイプに関する記載

  • FrasqueiraフラスケイラGarrafeiraガラフェイラと呼ばれる
  • 単一品種(100%使用)&単一収穫年のヴィンテージタイプ
  • 最低20年の樽熟成義務

その他の主要D.O.P.


ポルトガルはポート、マデイラ以外にも重要な産地がいくつかあります。

下記に列挙した産地はいずれも頻出なので、頭に入れておきましょう。

D.O.P. 備考
Vinho Verde
ヴィーニョヴェルデ
地域:ミーニョ
ミーニョ川沿岸で造られる
アルバリーニョから造る微発泡白が有名
「緑ワイン」という意味
9つのサブリージョンがある
Tavora-Varosa
タヴォラ ヴァローザ
地域:テラスデシステル
ポルトガルで初めてスパークリングワインの産地として認定(1989年)
Dao
ダン
地域:テラスドダン
赤:トウリガナショナルから造る
白:エンクルザードから造ったものが高評価
Bucelas
ブセラース
地域:リスボン
アリント種から造るポルトガル最良の白ワイン
Colares
コラーレス
地域:リスボン
ラミスコ種で造る珍しい赤
フィロキセラ耐性のある砂質土壌
Medieval de Ourem
メディエヴァルデオウレン
コラーレスのうち、白ワイン80%赤ワイン20%をブレンドして造るワイン
Setubal
セトゥーバル
地域:ペニンスラデセトゥーバル
モスカテルから造る甘口白の酒精強化ワイン
Pico
ピコ
地域:アソーレス
アソーレス諸島で二番目に大きい火山島
Lajido
ラジド
ピコ島を代表するロシア皇帝や英国の宮殿にも愛された中辛口の酒精強化ワイン

ポルトガル練習問題

テスト
本記事の内容についてランダムで出題される練習問題を作成しました。
スキマ時間などに是非挑戦してください。

最後に

  • ポートのアルコール度数は19~22度、マデイラは17~22度
  • 添加するグレープスピリッツはポートが77%、マデイラが96%
  • ポートとマデイラについてはその他熟成規定などもしっかり押さえる
  • それ以外の産地ではヴィーニョヴェルデ、ダン、コラーレス、セチュバルが優先度高め
  • コルクの産地であることなど総論も見ておく

ポルトガルはポートとマデイラが最重要です。
試験の出題も大半がここからなので、しっかり覚えておきましょう。

ヴィーニョヴェルデなど、一部スティルワインの産地にも有名どころがあるので注意です。


ソムリエワインエキスパート試験の勉強法はこちら↓

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