- スパークリングワイン「クレマンドルクセンブルグ」
- 主要品種は「リヴァネール」「ピノグリ」
- プロフィールからの出題が多い
ソムリエ&ワインエキスパート一次試験対策シリーズ。
今回はルクセンブルグです。
フランスとドイツに挟まれた小さな国ですね。
その立地条件から「フランスの質とドイツの量を兼ね備えた美食の国」とも呼ばれます。
国土は非常に小さいながらも、15年以上にわたり1人当たりのGDPは世界トップという経済大国。
主な産業は金融業ですが、2000年以上の伝統を持つワイン産業を保持するべく、現在でもワイン造りは行われています。
政府自らが「政府ドメーヌ」をつくってワイン産業に参入しているのも特徴的ですね。
ワインの付加価値税(日本でいう消費税)が周辺国より安いため、国境を越えてワインを買いに来る客が多いことから国内ワイン消費量が世界トップ5なことも覚えておきましょう。
ルクセンブルグの緯度はシャンパーニュとほぼ同じで、ブドウ栽培のほぼ北限です。
ワイン産地に急斜面が多いため機械化が難しく、ブドウ栽培は手作業がメイン。
生産の9割が白ワインで、そのうち3割が瓶内二次発酵のスパークリングワインと、スパークリングワインが占める割合が大きめです。
今回はルクセンブルグの重要ポイントをまとめて、最後に練習問題を載せています。
最低限の労力で要点がわかるようにしたので、是非マスターしてください。
全ての記事にランダムで出題される練習問題がついているので試験学習にうってつけ。
独学・スクール通学を問わず、ソムリエ&ワインエキスパート試験合格を目指す人全員に役立てるようになっています。
詳しくは下記リンクの記事をチェックしてくださいね。
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主要ブドウ品種
- 伝統的に単一品種で造られる
ルクセンブルグのスティルワインはブレンドせず、、単一品種で造られます。
生産量の9割が白ワインのため、主要品種も白一色。
栽培面積最大のリヴァネールが最重要ですが、シャルドネも重要品種としています。
主要品種 | 備考 |
Rivaner リヴァネール |
同国の栽培面積最大の白ブドウ品種 |
Pinot Gris ピノグリ |
同国の栽培面積第2位 |
Aucerrois オーセロワ |
同国の栽培面積第3位 |
Chardonnay シャルドネ |
同国栽培面積の4%しかない クレマンドルクセンブルグに使われる |
ワイン法
- 1932年制定のワイン法から、2015年制定の新A.O.P.法に移行
- 最上位グレードの中にさらに格付けが併記される
1932年制定のワイン法では、官能検査によるポイント制でワインの格付けを行っていました。
しかし2015年に新ワイン法が制定。
生産地と収穫高による格付けに変更になっています。
最も最上位にあたるリューディには、さらに「プルミエクリュ」や「グランプルミエクリュ」の併記が認められています。
ワイン法等級 | 備考 |
Lieu-dit リューディ |
最上の畑のワイン 「プルミエクリュ」「グランプルミエクリュ」の格付け併記が可能 |
Coteaux de コトード |
グレーヴェンマッハ地区の優良な畑のワイン |
Cotes de コートド |
日常ワイン |
クレマン ド ルクセンブルグ
- 1991年品質基準が制定
- 瓶内二次発酵スパークリングワイン
- 瓶内熟成期間9か月
- 2016年ヴィンテージから瓶内熟成24か月のミレジメ表記が可能になった
クレマンドルクセンブルグはルクセンブルグを代表するスパークリングワインです。
きっかけはシャンパーニュ地方で修行したルクセンブルグ人醸造家が作り出したことで、規定などにシャンパーニュの影響を強く受けています。
ノンミレジメ(ヴィンテージ表記なし)の熟成期間は9か月ですが、ミレジメ(ヴィンテージ)表記の場合には24か月必要な点にも注目ですね。
・ノンミレジメ12か月(15か月までは出荷できない)
・ミレジメ36か月
です。
混同しないようにしましょう。
ワイン産地の特徴
- モーゼル川左岸に南北42kmの小さい範囲
- 60度以上の急斜面が多く機械化が難しい
- 大きくモーゼル川北部と南部に分かれる
ワイン産地についてはあまり重要ではありません。
「モーゼル川左岸、南北42kmであること」「急斜面が多いこと」をまず覚えておきましょう。
北部
- スタッドブレディムスより北の産地
- Muschelkalkという貝殻石灰岩土壌
南部
- レーミッヒより南の産地
- Keuperという砂や粘土などで構成される泥土岩土壌
ルクセンブルグ練習問題
本記事で解説したルクセンブルグについて練習問題を作成しました。
スキマ時間などに是非挑戦してみてください。
最後に
- 瓶内二次発酵のクレマンドルクセンブルグ
- ワイン産地の特徴をおおまかに把握する
- 教本のプロフィール部分は一度は読んでおく
ルクセンブルグは出題頻度が低く、出題されたとしてもポイントは非常に限定的です。
いくつかのキーワードだけしっかり把握して、スムーズに解答できるようにしておきましょう。
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