- 単一品種で造られたワイン
- 価格帯は1000~3000円くらい
今回は初心者にオススメなワインを紹介します。
初心者はまずブレンドではなく、一つのブドウ品種で造られたワインを選ぶようにしましょう。
価格帯は高すぎず安すぎず、1000~3000円くらいが目安。
今回はこの条件に当てはまるワインを12種類ピックアップしました。
赤ワインはボディ別、白ワインは甘口と辛口になっています。
色々試して、好みのワインを見つけてくださいね。
初心者向きワインの選び方については「【ワインエキスパート直伝】初心者向けブドウ品種とワインの選び方を解説します」で詳しく解説しています。
ワイン一本を飲み切るのが難しい人には、ハーフボトルという選択肢もあります。
オススメのハーフボトルセットは「【初心者から上級者まで】ワインの飲み比べはハーフボトルがオススメ!」をご覧ください。
初心者向きのワインとは
- 単一品種で造られたワイン
- 価格帯は1000~3000円くらい
単一品種で造られたワイン
ワイン初心者は、まずブドウ品種ごとの味の違いをつかむのがオススメです。
しかし複数のブドウをブレンドしたワインでは、ブドウ品種単体の味を認識することは難しいのが現実。
まずは単一品種で造られたワインを飲んで、ブドウ品種ごとの味を覚えていきましょう。
価格帯は1000~3000円くらい
ブドウ品種の味を覚えるのが目的なので、高級なワインを選ぶ必要はありません。
一方であまりに安いワインだと味が薄く、ブドウ本来の特徴がつかみづらいことがあるので、最低でも1000円~くらいの価格帯を選びましょう。
赤ワイン
- フルボディ
- ミディアムボディ
- ライトボディ
赤ワインはボディの強さ(=味の重み)で3段階に分けられます。
「重たいワインが好き」「軽やかな味わいが好き」のような好みがわかれば、ワイン選びの指標ができますね。
すでにある程度好みがわかっていればいいですが、「好みも何もわからない!」という状態であれば、それぞれのボディを1品種ずつ試してみましょう。
同日に複数のワインを飲むときは、ライトボディからフルボディに向かっていく(軽→重)ようにしてくださいね。
ボディ別に代表的なものを紹介していきます。
フルボディ
カベルネソーヴィニヨン
フルボディ赤ワインといえば、まずはカベルネ・ソーヴィニヨンです。
今回はスーパーなどでもよく見かけるコンチャイトロのディアブロをピックアップしました。
チリは日本との関税撤廃の影響で安価でいいワインが手に入りやすい国。
チリカベ(チリのカベルネ・ソーヴィニヨン)は高品質で有名です。
今回はカベルネソーヴィニヨンの特徴を解説します。 カベルネソーヴィニヨンはワインに使われるブドウとしてもっとも有名な品種のひとつです。 フルボディなワインに仕上がり、牛肉ステーキとの相性は有名ですね。 世界中で広く栽培され[…]
ネッビオーロ
ネッビオーロはイタリア・ピエモンテ州で主に栽培されるブドウです。
「王のワイン」バローロ、「イタリアワインの女王」バルバレスコの主要品種。
イタリアでもっとも高貴なブドウ品種で、タンニンや酸が非常に豊富なため、最も長く熟成できるワインが生まれます。
熟成によってタンニンや酸が絶妙なバランスとなったネッビオーロは最高のワインの一つです。
今回はネッビオーロについて解説します。 ネッビオーロで有名なのは何といってもイタリア・ピエモンテ州で造られる「王のワイン・バローロ」です。 長期熟成させる高級ワインのイメージが強いブドウ品種ですが、実は早飲みタイプも造られていま[…]
ミディアムボディ
メルロー
ミディアムボディのメルローは、チリのコンチャイトロ ディアブロをピックアップ。
大手生産者なだけあって様々なブドウ品種を安定した品質で販売しています。
メルローで造ったワインは酸が少なく独特の舌触りを持ち、糖度が上がりやすいためアルコール感は少し強め。
もし今回のメルローが好みであれば、フランスボルドー地方の「サンテミリオン地区」「ポムロール地区」「フロンサック地区」のワインも試してみてください。
世界でも最高クラスのメルローを楽しむことができます。
今回はメルローの特徴を解説します。 カベルネソーヴィニヨンなどとブレンドされる補助品種として見られることが多いですが、世界トップクラスの評価を得ているメルロー単一ワインもあります。 赤ワインに求められる要素をバランスよく持つので[…]
サンジョベーゼ
サンジョベーゼはイタリアを代表するブドウ品種です。
トスカーナ州の「キャンティ」が特に有名ですね。
今回はそんなキャンティの中でも、特に「元祖キャンティ」にだけ名乗ることを許されるキャンティクラシコをピックアップ。
生産者はイタリアワインのトップメーカーであるアンティノリなので、品質もバッチリです。
キャンティに使われるサンジョベーゼは、色は明るく果実味を感じる軽やかな印象。
陽気なイタリア人をイメージにピッタリなワインです。
今回はサンジョベーゼを紹介します。 Sangiovese(サンジョベーゼ)はSangius(血液)とJoves(ジュピター)の合成語で、そのままジュピターの血という意味を持ちます。 イタリア全土で最も栽培量の多い黒ブドウ品種です[…]
ライトボディ
ピノ・ノワール
ライトボディの代表はピノ・ノワールです。
ロマネコンティにも使われる最高峰のブドウですが、上手に育つ栽培条件が非常に限られたワガママな品種です。
産地や生産者の特徴をハッキリ表現するブドウで、安価なピノ・ノワールにはハズレが多いのも事実。
今回はブルゴーニュの大手生産者であるルイジャドと、カルフォルニアワインの父と呼ばれるロバートモンダヴィから一本ずつピックアップしました。
産地ごとの違いを分かりやすく感じ取れるので、できれば飲み比べてみてください。
今回は赤ワインの女王とも呼ばれる品種、ピノノワールの特徴を解説します。 ピノノワールは「黒い松ぼっくり(Pinot=松ぼっくり、Noir=黒)」という意味です。 最高級ワイン「ロマネコンティ」にも使われていて、世界中にファンがい[…]
ガメイ
ガメイは主にブルゴーニュの南にあるボジョレー地区で栽培される品種です。
ボジョレー・ヌーヴォーで有名な品種ですが、今回はヌーヴォー(新酒)でないボジョレーをピックアップ。
生産者はブルゴーニュ大手のルイ・ジャドです。
ガメイは見た目の色は濃いですが味わいは軽く、新鮮な果実味を感じられます。
ピノ・ノワールよりも庶民的で、色々な場面で手軽に飲めるワインです。
ヌーヴォーとは全く違った味わいなので、もしボジョレーをヌーヴォーしか飲んだことがない人は是非飲んでみてください。
白ワイン
- 甘口
- 辛口
白ワインはボディの強さではなく甘口か辛口かで分類されます。
甘口は食後に、辛口は食前~食中に飲むことが多いですね。
甘口
リースリング(ドイツ)
リースリングの甘口はドイツが有名です。
②アイスヴァイン
③ベーレンアウスレーゼ
④アウスレーゼ
⑤シュペトレーゼ
⑥カビネット
今回はこの格付けからシュペトレーゼをピックアップしました。
アウスレーゼより上のランクは極甘口で、高い糖度によって舌触りもトロっとした印象を感じます。
対してシュペトレーゼとカビネットは一般的な甘口ワインで、最初に試すにはオススメ。
最上位のトロッケンベーレンアウスレーゼは世界三大貴腐ワインと呼ばれる偉大なワインです。
もしドイツの甘口リースリングが好みだったら是非そちらも試してみてください。
今回はリースリングについて解説します。 リースリングはシャルドネ、ソーヴィニヨンブランと並んで白ワイン用ブドウ3大品種と言われますが、栽培条件や生産量が少ないので飲んだことがない人も多いかもしれません。 特徴的な酸味と白い花の香[…]
今回は貴腐ワインについて解説します。 「貴腐ワインって何?」っていう人も多いんじゃないでしょうか。 少しワインを勉強したことがある人なら、「甘いワインってことは知ってるけど…」って人もいるかもしれません。 貴腐ワインの原料[…]
セミヨン(ソーテルヌ)
セミヨンはフランス・ボルドー地方のソーテルヌ地区で主に栽培されるブドウ品種です。
ソーヴィニヨンブランとブレンドされることも多いですが、今回はセミヨン100%のものをピックアップしました。
辛口ワインに使われることも多いですが、ソーテルヌでは甘口に仕上げたものが有名。
世界三大貴腐ワインに選ばれる偉大なワインで、中でもソーテルヌ最高評価のシャトーディケムは「フランス5大白ワイン」に選ばれる超高級ワインです。
今回はセミヨンについて解説します。 辛口~極甘口まで幅広く活躍しているうえ、世界有数の高級ワインに使われる品種ですが、知名度はあまりない印象。 ソーヴィニヨンブランの補助品種になることが多く、「セミヨン単体ってどんな味?」なんて[…]
今回は貴腐ワインについて解説します。 「貴腐ワインって何?」っていう人も多いんじゃないでしょうか。 少しワインを勉強したことがある人なら、「甘いワインってことは知ってるけど…」って人もいるかもしれません。 貴腐ワインの原料[…]
辛口
シャルドネ
シャルドネは辛口白ワインを代表するブドウ品種です。
世界各地で広く栽培されますが、今回はフランスブルゴーニュ地方のシャブリ地区とカルフォルニアから一本ずつピックアップしました。
シャブリのシャルドネはキリっとした酸を感じる味わいで、カルフォルニアのシャルドネは豊かな樽香としっかりとした果実味。
同じブドウとは思えないほど異なった印象になりますので、是非飲み比べてみてください。
今回は白ワインの女王・シャルドネの特徴を解説します。 シャルドネは白ワインに使われるブドウとしてもっとも有名な品種です。 世界中で広く栽培され、デイリーワインから超高級ワインまで幅広く活躍していますが、そのスタイルは様々。 […]
ソーヴィニヨン・ブラン
ソーヴィニヨンブランはフランス・ボルドー地区原産ですが、現在はニュージーランドのものが注目されています。
今回はなかでも特に評価が高いマールボロ地区から、手ごろなものが見つかったのでピックアップしました。
ニュージーランドのソーヴィニヨンブランはその特徴である草のような香りが特にわかりやすく、品種の特徴をつかむのにはうってつけ。
もし好みであれば、フランスのロワール地方のものも試してみてください。
ニュージーランドよりも落ち着いた味わいを楽しめますよ!
今回はソーヴィニヨンブランについて解説します。 Sauvignon Blanc(ソーヴィニヨンブラン)はSauvage=野生、Blanc=白を組み合わせた名前で、古くから土着していたブドウ品種であることから名づけられています。 […]
まとめ
今回は赤ワインをボディ別の3項目、白ワインを甘辛の2項目に分けてそれぞれ紹介しました。
ブドウ品種によってワインの味わいの特徴がつかめると、ワインの世界は一気に広がります。
今回紹介したブドウ品種はスーパーなどでも見つけやすく、同じブドウ品種のワインを色々試すのも簡単です。
美味しいお料理と一緒にそれぞれのワインを楽しんでみてください。
ワインを自宅でもっと楽しむ方法を解説しました↓
今回はワインの家飲みについてです。 コロナ禍になって、ワインなどのお酒を家飲みする人が増えましたね。 難しいイメージのあるワインですが、家でも簡単にできるいくつかのコツを実践するだけで一層おいしく楽しむことができます。 筆[…]
ワイン初心者にオススメの勉強法↓
ワイン初心者 ワインの勉強は何から始めればいいですか? Iseya 効率のいいやり方を紹介します! 今回は、これからワインの勉強をスタートしようと考えている人に向けた記事です。 初心者は何か[…]
初心者向きワインの選び方:【ワインエキスパート直伝】初心者向けブドウ品種とワインの選び方を解説します