- ソーヴィニヨンブランの一大産地
- 赤はピノノワールをチェック
- 栽培面積はマールボロが圧倒的
- 99%がスクリューキャップを採用
- 北島と南島にある産地をそれぞれ紐づける
ソムリエ&ワインエキスパート一次試験対策シリーズ。
今回はニュージーランドです。
ニュージーランドはソーヴィニヨンブランが生産量の7割を占める一大産地です。
人口が少ないため、生産するワインの8割が輸出向けで、そのうち87%がソーヴィニヨンブランです。
「ニュージーランドと言えばソーヴィニヨンブラン」となるのも納得ですね。
「北島」「南島」という二つの大きな島で構成される国土を持つことも特徴。
新世界の中でも後発のワイン産地で、先人の知見や技術をそのまま活用することでワイン産業は短期間で成長しました。
オーストラリアで初めて採用された「スクリューキャップ」もニュージーランドのほうが普及していて、その採用率は99%にもなります。
今回はニュージーランドの試験対策のポイントをまとめて、最後に練習問題を載せてあります。
ポイントは限られているので、しっかりマスターしましょう。
オーストラリアとのつながりが多いので、並行して勉強するのがオススメです↓↓
・オーストラリアの重要ポイント&練習問題
全ての記事にランダムで出題される練習問題がついているので試験学習にうってつけ。
独学・スクール通学を問わず、ソムリエ&ワインエキスパート試験合格を目指す人全員に役立てるようになっています。
詳しくは下記リンクの記事をチェックしてくださいね。
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歴史のポイント
- 1819年英国人宣教師Samuel Marsdenが北島ベイオブアイランズのKerikeriに初めてワイン用ブドウ樹を植樹
- 1836年James Busbyが北島ノースランドのWaitangiで最初にワインを造った
- 1982年~90年Richard Smart博士の指導により「キャノピーマネージメント」が導入
英国宣教師Samuel Marsdenは、オーストラリアのシドニーから持ち込んだブドウ樹を北島のKerikeriに植樹。
これがニュージーランド初のワイン用ブドウ樹となりました。
「オーストラリアのブドウ栽培の父」と呼ばれるJames Busbyはニュージーランドでも活躍していて、北島のWaitangiでニュージーランド産初のワインを生産しています。
Richard Smart博士の「キャノピーマネージメント」によって、栽培技術が飛躍的に向上した点も重要です。
ワイン法
- 産地呼称はGI制度
- ラベル表示は85%ルール
ニュージーランドはGI制度と85%ルールが採用されていて、非常にわかりやすいです。
Geographical Indication(G.I.)制度
- 栽培区域のみを制定し品種や栽培方法までは特定されない地理的名称
- アメリカのA.V.A.と同じ
- 広い包括的なG.I.と小規模な個別G.I.がある
- 2017年に施行され、2020年7月現在18地域がG.I.を取得
ラベル表記には85%ルール
- G.I.の表示:ラベルに記載する当該G.I.で栽培されたブドウを85%以上使用
- ブドウ品種:ラベルに記載するブドウ品種を85%以上使用
- ヴィンテージ:ラベルに記載するヴィンテージのブドウを85%以上使用
主要ブドウ品種
- 白のソーヴィニヨンブランと黒のピノノワールが二大品種
ニュージーランドとソーヴィニヨンブランは絶対に紐づけて覚えてください。
冷涼な気候を生かして高品質なピノノワールが作られていることもポイントです。
主要ブドウ品種 | 備考 |
Sauvignon Blanc ソーヴィニヨンブラン |
ニュージーランドワインの7割を占め、栽培面積最大 そのうち7割はマールボロ産 ニュージーランドを代表する品種 |
Chardonnay シャルドネ |
|
Pinot Gris ピノグリ |
|
Pinot Noir ピノノワール |
ニュージーランドの黒ブドウで栽培面積最大 南部のセントラルオタゴが高品質 |
Merlot メルロー |
|
Syrah シラー |
北島のホークスベイが高品質 |
北島
- 世界最東端のギズボーン
- 国内栽培面積第2位のホークスベイ
- リストの産地が北島に属することを紐づける
世界最東端のギズボーンは特に重要です。
「北島にある産地を選べ」のような出題もされるので、一覧をしっかり覚えましょう。
G.I. | 備考 |
Northland | 1819年ベイオブアイランズのKerikeriにNZ最初のワイン用ブドウが植えられた |
Auckland | |
Gisborne | 世界最東端に位置する産地 |
Hawkes Bay | 栽培面積第2位 シラーから造る赤の産地として重要 メルロ・シラー・カベルネソーヴィニヨンの生産量はニュージーランド最大 |
Wairarapa | 国内を代表するピノノワール産地「マーティンボローG.I.」を有する |
Martinborough | ワイララパのサブリージョン 日本人の造り手Kusuda Wineがある |
南島
- マールボロとセントラルオタゴが最重要
- リストの産地が南島に属することを紐づける
南島では、ニュージーランドワインの代名詞「マールボロ」と、世界最南端の「セントラルオタゴ」が特に重要。
北島同様、「南島の産地を選べ」と出題されても答えられるようにしましょう。
G.I. | 備考 |
Marlborough | 国内栽培面積の7割を占める 栽培面積の8割がソーヴィニヨンブラン G.I.ではないが3つのサブリージョンがある |
Nelson | |
Canterbury | 3つのサブリージョンがある |
Waitaki Valley North Otago | |
Central Otago | 世界最南端のワイン産地 国内栽培面積第3位 ニュージーランドで唯一の半大陸性気候 ブルゴーニュと同じ気象条件から高品質なピノノワールを生産する |
Gibbston Valley | セントラルオタゴのサブリージョン 南極から冷たい南風が入り込み、オタゴの中でも最も標高が高く冷涼 |
練習問題
本記事で解説したニュージーランドのポイントについて、ランダムで出題される練習問題を作成しました。
スキマ時間などに是非挑戦してみてください。
最後に
- 白はソーヴィニヨンブランで赤はピノノワール
- 栽培面積TOP3はマールボロ>ホークスベイ>セントラルオタゴ
- 世界最東端のギズボーンと世界最南端のセントラルオタゴ
- 各産地が北島と南島どちらに属するかしっかり紐づける
ニュージーランドはマールボロのソーヴィニヨンブランを絶対に覚えてください。
セントラルオタゴのピノノワールも頭に入れておけるとなお良しです。
その他の産地は教本の地図などで位置をしっかり把握しておきましょう。
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