- フランスと並ぶワイン大国
- 三ツ星レストランも多い美食の国
- 20の州全てでワインが造られるが、重要度は州ごとに異なる
■最重要:ほとんどのD.O.C.G.と一部D.O.C.を押さえる
ピエモンテ州
トスカーナ州
ヴェネト州
■重要:ほとんどのD.O.C.G.を押さえる
ロンバルディア州
カンパーニア州
シシリア州
サルデーニャ州
■その他地域:重要なワインだけポイントで押さえる
ソムリエ&ワインエキスパート一次試験対策シリーズ。
今回はイタリアです。
長靴の国イタリアはフランスとの国境にアルプス山脈、中央にアペニン山脈が走り、東にアドリア海、西側にティレニア海という二つの山脈と二つの海に接する国です。
ワイン造りに適した気候を持ち、20の州全てでワインが造られています。
その中でもピエモンテ州とトスカーナ州が二大産地。
世界一のワイン生産量を誇り、南北1300kmにわたる産地からは数多の土着品種から多様なワインが造られています。
その土着品種の多さから勉強量は膨大で、全てを網羅しようとするとパンクしてしまうかもしれません。
そのためこの記事では、イタリアの中でも最上位グレードであるD.O.C.G.と、一部のD.O.C.に絞ってリスト化しました。
二大産地であるピエモンテ州とトスカーナ州、生産量最大のヴェネト州は覚える量は多いですが、逆にほとんど項目がない州もあります。
最後に記事の内容についてランダムで出題される練習問題も載せてありますので、スキマ時間にチャレンジしてみてください。
全ての記事にランダムで出題される練習問題がついているので試験学習にうってつけ。
独学・スクール通学を問わず、ソムリエ&ワインエキスパート試験合格を目指す人全員に役立てるようになっています。
詳しくは下記リンクの記事をチェックしてくださいね。
ソムリエ・ワインエキスパート試験はワインの難関試験です。 勉強も大変そうだし、何から手をつけたらいいのかもわからないですよね。 筆者は年末頃から少しずつ勉強をスタートして、年明けからはオンラインスクールも利用しながら一発で合格す[…]
- 1 まずは州の位置を覚えよう
- 2 イタリアのワイン法におけるグレード
- 3 イタリアのワイン用語や固有酒類
- 4 イタリア主要ブドウ品種
- 5 イタリア主要D.O.C.G.
- 5.1 ピエモンテ州 Piemonte
- 5.2 トスカーナ州 Toscana
- 5.3 ヴェネト州 Veneto
- 5.4 ロンバルディア州 Lombardia
- 5.5 カンパーニア州 Campania
- 5.6 シチリア州 Sicilia
- 5.7 サルデーニャ州 Sardegna
- 5.8 フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州 Friuli-Venezia Giulia
- 5.9 エミリア・ロマーニャ州 Emilia Romagna
- 5.10 ウンブリア州 Unbria
- 5.11 マルケ州 Marche
- 5.12 ラツィオ州 Lazio
- 5.13 アブルッツォ州 Abruzzo
- 5.14 プーリア州 Puglia
- 5.15 バジリカータ州 Basilicata
- 5.16 ヴァッレ・ダオスタ州 Valle d’Aosta
- 5.17 リグーリア州 Liguria
- 5.18 トレンティーノ・アルトアディジェ州 Trentino-Alto Adige
- 5.19 モリーゼ州 Molise
- 5.20 カラブリア州 Calabria
- 6 イタリアD.O.C.G.練習問題
- 7 最後に
まずは州の位置を覚えよう
イタリア20州の位置はとても重要です。
地図に印がついていて、「この州の名前を選べ」のような単純な問題から、「この印がついた州で造られる代表的なワインを選べ」のような問題まで出題されます。
イタリアはこういった地図問題が特に頻出で、州の配置が頭に入っていないと太刀打ちできません。
このタイミング必ずでマスターしておきましょう。
イタリアのワイン法におけるグレード
- 最上位グレード
- EUワイン法ではA.O.P.に分類
- イタリアの学習ではこの項目が重要になる
- D.O.C.G.の一つ下に分類されるグレード
- EUワイン法ではこちらもA.O.P.に分類
- 試験対策として一部重要なものがある
- 地酒
- EUワイン法ではI.G.P.に分類
- 試験対策としての優先度は低い
最上位グレードのD.O.C.G.は、基本的に使えるブドウ品種が決まっています。
そのため「赤(+ロゼ)のみ」「白のみ」のように、造れるタイプも一つだけのものが多いです。
名称もブドウ品種名+産地(+製法や熟成規定など)の単語がつながっているものが多く、ブドウ品種名と地域名を理解すると
「○○(産地)で造った△△(ブドウ品種)を使ったワイン」
というのが見て分かるようになっています。
それもあって単語が長々と連なっているものが多く、最初は苦手意識を持つ人もいるかもしれません。
長い名前をひと塊で覚えるのではなく、「ここがブドウ品種名、ここが地名…」のように分解して理解してみましょう。
少しだけ覚えやすくなりますよ。
もちろん直球で覚えなくてはならないものもあるので、時間をかけて頑張りましょう。
イタリアのワイン用語や固有酒類
イタリア固有のお酒も覚えておきましょう。
イタリア固有のお酒 | 備考 |
Frizzante フリッツァンテ |
弱発泡性ワイン |
Vino Novello ヴィーノ ノヴェッロ |
マセラシオンカルボニック製法で造る新酒 ※フランスでいうヌーヴォー 10月30日零時1分解禁 |
Vermut di Torino ヴェルムートディトリノ |
フランスで言うヴェルモット ピエモンテ産ニガヨモギで造る |
リモンチェッロ | カンパーニア州産 レモンの皮で造るリキュール |
グラッパ | ブドウの搾りカスから造る蒸留酒 ※ブランデー カス取りブランデーは各国にあり、イタリアでの名称 |
Vin Santo ヴィン サント |
イタリア中部で造られる陰干しワイン カラテッリという小樽で熟成 ヴィンサンタイアという屋根裏部屋で発酵熟成 黒ブドウで造られたものはオッキオ ディ ペルニーチェと呼ばれる |
イタリア主要ブドウ品種
イタリアでは各地で多様な土着品種が栽培されます。
特に白・黒の栽培面積トップ3は覚えておきましょう。
順位 | 白ブドウTOP3 | 備考 |
1位 | グレーラ | 白・黒総合で第3位 プロセッコの主要品種 |
2位 | ピノグリージョ | |
3位 | カタラット |
順位 | 黒ブドウTOP3 | 備考 |
1位 | サンジョベーゼ | 白・黒総合でも最大 トスカーナ州のキャンティなど幅広く栽培 |
2位 | モンテプルチアーノ | 白・黒総合で第2位 |
3位 | メルロー |
イタリア主要D.O.C.G.
- D.O.C.G.名+地域+主要品種を紐づける
- ピエモンテ、トスカーナ、ヴェネトは重要度が高く学習量も多いので最優先
ここからが本記事の本題です。
教本に大量に列挙されたD.O.C.G.から、重要度が高いものをピックアップしました。
各州ごとのポイントもチェックしておいてください。
- ヴァッレ・ダオスタ州
- リグーリア州
- トレンティーノ・アルトアディジェ州
- カラブリア州
- モリーゼ州
上記5つの州にはD.O.C.G.がありませんので、州のポイントのみ記載しています。
ピエモンテ州 Piemonte
- イタリアの二大ワイン産地の一つであり最も高級なワインを生む産地
- 州都トリノ
- バローロとバルバレスコは超重要で出来ればコミューンも紐づけたい
D.O.C.G.名 | タイプ | 備考 |
Balolo バローロ |
赤 | ネッビオーロ100% 5つのコミューンを紐づける |
Barbaresco バルバレスコ |
赤 | ネッビオーロ100% 3つのコミューンを紐づける |
Gattinara ガッティナーラ |
赤 | スパンナ(=ネッビオーロ)主体 |
Ghemme ゲンメ |
赤 | スパンナ(=ネッビオーロ)主体 |
Barbera d’Asti バルベーラ ダスティ |
赤 | バルベーラ主体 バルベーラのD.O.P.で最大生産量 |
Barbera del Monferrato Superiore バルベーラ デル モンフェッラート スペリオーレ |
赤 | バルベーラ主体 |
Nizza ニッツァ |
赤 | バルベーラ100% |
Dolcetto di Diano d’Alba ドルチェット ディ ディアーノ ダルバ |
赤 | ドルチェット主体 |
Dogliani ドリアーニ |
赤 | ドルチェット主体 |
Asti アスティ |
白 発泡(白) |
モスカートビアンコ100% 遅積みの甘口もあり |
Brachetto d’Acqui ブラケット ダックイ |
赤 発泡(赤) |
ブラケットで造る甘口 |
Erbaluce di Caluso エルバルーチェ ディ カルーソ |
白 発泡 |
エルバルーチェ主体 ドライから甘口まであり |
Gavi ガヴィ |
白 発泡 |
コルテーゼ主体 辛口白が有名 |
Roero ロエーロ |
赤 白 発泡 |
イタリアでは珍しく赤・白が造れる 赤:ネッビオーロ主体 白・泡:アルネイス主体 |
La Morra Barolo Castiglione Falletto Serralunga d’Alba >Monforte d’Alba
Barbaresco Neive Treiso
今回はネッビオーロについて解説します。 ネッビオーロで有名なのは何といってもイタリア・ピエモンテ州で造られる「王のワイン・バローロ」です。 長期熟成させる高級ワインのイメージが強いブドウ品種ですが、実は早飲みタイプも造られていま[…]
トスカーナ州 Toscana
- 州都フィレンツェ
- イタリアの二大ワイン産地の一つ
- ヴィンサントの主要産地
- 赤ワインが生産量の85%を占める
D.O.C.G.名 | タイプ | 備考 |
Brunello di Montalcino ブルネッロ ディ モンタルチーノ |
赤 | ブルネッロ(=サンジョベーゼ)100% 6年熟成でRiserva表記 |
Chanti キャンティ |
赤 | サンジョベーゼ主体(70~100%) その他30%(白ブドウは10%まで) |
Chanti Classico キャンティ クラッシコ |
赤 | サンジョベーゼ主体(80~100%) その他黒ブドウが20%まで |
Vino Nobile di Montepulciano ヴィーノ ノビレ ディ モンテプルチャーノ |
赤 | サンジョベーゼ主体(=プルニョーロジェンティーレ) |
Carmignano カルミニャーノ |
赤 | サンジョベーゼ主体 |
Morellino di Scansano モレッリーノ ディ スカンサーノ |
赤 | サンジョベーゼ主体 |
Montecucco Sangiovese モンテクッコ サンジョベーゼ |
赤 | サンジョベーゼ主体 |
Val di Cornia Rosso ヴァル ディ コルニア ロッソ |
赤 | サンジョベーゼ主体 |
Vernaccia di San Gimignano ヴェルナッチャ ディ サンジミニャーノ |
白 | ヴェルナッチャ主体 辛口白 トスカーナ唯一の白のD.O.C.G. |
Elba Aleatico Passito エルバ アレアティコ パッシート |
赤 | アレアティコ主体 陰干しした甘口赤 |
Suvereto スヴェレート |
赤 | カベルネソーヴィニヨン主体 |
Bolgheri Sassicaia ボルゲリ サッシカイア |
赤 白 |
ボルゲリの単一ワイナリーに認められた唯一の呼称(D.O.C.) ボルドー品種で造る |
ヴェネト州 Veneto
- 州都ヴェネツィア
- ソアーヴェ、ヴァルポリチェッラは重要産地
- イタリアの州別ワイン生産量でトップになることが多い
- レチョート○○という陰干しの甘口ワインも多い
- スパークリングワインのプロセッコや蒸留酒グラッパも有名
D.O.C.G.名 | タイプ | 備考 |
Amarone della Valpolicella アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ |
赤 | コルヴィーナヴェロネーゼ主体 アパッシメント(陰干し)して辛口に仕上げる |
Recioto della Valpolicella レチョート デッラ ヴァルポリチェッラ |
赤 発泡(赤) |
コルヴィーナヴェロネーゼ主体 アパッシメント(陰干し)して甘口に仕上げる |
Recioto di Soave レチョート ディ ソアーヴェ |
白 発泡(白) |
ガルガネガ主体 アパッシメント(陰干し)して甘口に仕上げる |
Recioto di Gambellara レチョート ディ ガンベッラーラ |
白 発泡(白) |
ガルガネガ主体 アパッシメント(陰干し)して甘口に仕上げる |
Soave Superiore ソアーヴェ スペリオーレ |
白 | ガルガネガ主体の辛口 Classico、Riserva表記あり |
Conegliano Valdobbiabene-Prosecco コネリアーノ ヴァルドッビアデネ プロセッコ |
発泡(白) | グレーラ主体 いわゆるプロセッコ イタリアを代表するスパークリングワイン |
ロンバルディア州 Lombardia
- 州都ミラノ
- イタリアで最も豊かな州
Franciacorta フランチャコルタ |
発泡(白) 発泡(ロゼ) |
シャルドネ・ピノネーロ・ビアンコ 瓶内二次発酵 NVは18か月の瓶内熟成 ヴィンテージは30か月瓶内熟成 |
Valtelina Superiore ヴァルテッリーナ スペリオーレ |
赤 | キアヴェンナスカ(=ネッビオーロ)主体 |
Oltrepo Pavese Metodo Classico オルトレポ パヴェーゼ メトド クラッシコ |
発泡(白) 発泡(ロゼ) |
ピノネーロ主体 瓶内二次発酵 |
カンパーニア州 Campania
- 州都ナポリ
- ヴェスヴィウス火山とアマルフィ海岸を持つ
- 白ブドウのコーダディヴォルペ、黒ブドウのアリアニコが代表品種
D.O.C.G.名 | タイプ | 備考 |
Taurasi タウラージ |
赤 | アリアニコ主体 火山性土壌 |
Aglianico del Taburno アリアニコ デル タブルノ |
赤 ロゼ |
アリアニコ主体 |
Fiano di Avellino フィアーノ ディ アヴェッリーノ |
白 | フィアーノ主体 |
Greco di Tufo グレーコ ディ トゥーフォ |
白 発泡(白) |
グレーコ主体 トゥーフォ=凝灰岩土壌 |
Lacryma Chirsti ラクリマ クリスティ |
(D.O.C) キリストの涙という意味のD.O.C. |
シチリア州 Sicilia
- イタリア全土の最南端、最大の州
- 地中海最大の島
- D.O.C.G.として認められているのは1つ
- 酒精強化ワイン「マルサラ」の産地
- アフリカ大陸からのシロッコという暑い風が吹く
D.O.C.G.名 | タイプ | 備考 |
Marsala マルサーラ |
Oro Ambra Rubino |
(D.O.C.) イギリス人のジョンウッドハウス考案の酒精強化ワイン |
Cerasuolo di Vittoria チェラスオーロ ディ ヴィットリア |
赤 | カラブレーゼ主体(=ネーロダヴォラ) シチリア島唯一のD.O.C.G. |
サルデーニャ州 Sardegna
- フランスのコルシカ島の南に位置する
- イタリアで3番目に大きな州
- ワインの栓に使われるコルク栓の産地
- 降雨量が少なく干ばつに悩まされる
D.O.C.G.名 | タイプ | 備考 |
Vermentino di Gallura ヴェルメンティーノ ディ ガッルーラ |
白(甘) 白(辛) 発泡(白) |
ヴェルメンティーノ主体 花崗岩土壌 |
Vernaccia di Oristano ヴェルナッチャ ディ オリスターノ |
白 | ヴェルナッチャ主体 産膜酵母による酸化熟成 (D.O.C.) |
フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州 Friuli-Venezia Giulia
- 白ワインの産地として有名
- 果皮や種子とともに発酵させる白ワイン(通称オレンジワイン)も造っている
- 白ブドウ品種としてフリウラーノが有名
D.O.C.G.名 | タイプ | 備考 |
Colli Orientali del Friuli Picolit コッリ オリエンターリ デル フリウリ ピコリット |
白 | ピコリット主体 陰干しした甘口 |
Ramandolo ラマンドロ |
白 | ヴェルドゥッツォフリウラーノ主体 陰干しした甘口 |
Rosazzo ロサッツォ |
白 | フリウラーノ主体 |
Lison リソン |
白 | タイ主体 |
エミリア・ロマーニャ州 Emilia Romagna
- 州都ボローニャ
- バルサミコ、プロシュート、パルミジャーノなどが有名
- 白ブドウ品種のアルバーナが重要
D.O.C.G.名 | タイプ | 備考 |
Romagna Albana ロマーニャアルバーナ |
白(辛) 白(甘) |
アルバーナ主体 陰干しした甘口もある |
ウンブリア州 Unbria
- 唯一海に接していない州
- 州都ペルージャ
- イタリアの「緑の心臓」と呼ばれ、州土70%が緑の丘陵地帯
D.O.C.G.名 | タイプ | 備考 |
Montefalco Sagrantino モンテファルコ サグランティーノ |
赤 | サグランティーノ主体 |
Trgiano Rosso Riserva トルジャーノ ロッソ リゼルヴァ |
赤 | サンジョベーゼ |
マルケ州 Marche
- 丘陵地帯69%、山岳地帯31%で平野部がほとんどない
D.O.C.G.名 | タイプ | 備考 |
Castelli di Jesi Verdicchio Riserva カステッリ ディ イエージ ヴェルディッキオ リゼルヴァ |
白 | ヴェルディッキオ主体 リゼルヴァ表記のみがD.O.C.G. |
Conero コーネロ |
赤 | モンテプルチャーノ主体 |
Vernaccia di Serrapetrona ヴェルナッチャ ディ セッラペトローナ |
発泡(赤) | ヴェルナッチャネーラ主体 |
Offida オッフィーダ |
赤 白 |
イタリアでは珍しく同名で赤・白両方が造れる |
ラツィオ州 Lazio
- 州都ローマ(首都)
- 国内GDPはロンバルディア州に次いで二位
- ワイン生産量の75%が白ワイン
D.O.C.G.名 | タイプ | 備考 |
Cannellino di Frascati カンネッリーノ ディ フラスカーティ |
白(甘口) | マルヴァージア主体 Cannelino=甘口の意味 遅積みや陰干しブドウが使われる |
Cesanese del Piglio チェザネーゼ デル ピリオ |
赤 | チェザネーゼ主体(90%以上) |
Frascati Superiore フラスカーティ スペリオーレ |
白 | マルヴァージア主体 D.O.C.Frascatiから独立 |
アブルッツォ州 Abruzzo
- 州都ラクイラ
- 山岳地帯65%、丘陵地帯34%、平野部1%
- ワイン生産量の58%が赤ワイン
- 黒ブドウのモンテプルチャーノが有名
D.O.C.G.名 | タイプ | 備考 |
Montepulciano d’Abruzzo Coline Teramane モンテプルチャーノ ダブルッツォ コッリーネ テラマーネ |
赤 | モンテプルチャーノ主体 |
Terre Tollesi テッレ トッレージ |
赤 白 発泡 |
赤:モンテプルチャーノ主体 |
プーリア州 Puglia
- イタリアで最も東の州
- 830kmの長い海岸線を持ち、イタリアで最も山岳地帯が少ない(1.4%)
- 黒ブドウのプリミティーボ(=ジンファンデル)とネーロ ディ トロイアが主流
- カステルデルモンテ=山の城の意味
D.O.C.G.名 | タイプ | 備考 |
Castel deo Monte Bombino Nero カステル デル モンテ ボンビーノ ネーロ |
ロゼ | ボンビーノネーロ主体 |
Castel deo Monte Nero di Troia Riserva カステル デル モンテ ネロ ディ トロイア リゼルヴァ |
赤 | ネーロディトロイア主体 |
Castel deo Monte Rosso Riserva カステル デル モンテ ロッソ リゼルヴァ |
赤 | ネーロディトロイア主体 |
Primitivo di Manduria Dolce Naturale プリミティーヴォ ディ マンドゥリア ドルチェ ナトゥラーレ |
赤(甘口) | プリミティーヴォ主体 |
バジリカータ州 Basilicata
- イタリアの土踏まずの位置
- ギリシャからアリアニコが持ち込まれた歴史がある
D.O.C.G.名 | タイプ | 備考 |
Aglianico del Vulture Superiore アリアニコ デル ヴルトゥレ スペリオーレ |
赤 | アリアニコ主体 |
ヴァッレ・ダオスタ州 Valle d’Aosta
- イタリアで最も小さい州
- 黒ブドウのプティルージュ種はこの州で一番多く栽培される
- D.O.C.G.はない
リグーリア州 Liguria
- 州都ジェノヴァはイタリア最大の港町
- D.O.C.G.はない
トレンティーノ・アルトアディジェ州 Trentino-Alto Adige
- イタリアで最も北に位置する
- 北のアルトアディジェ地方はドイツ文化
- 南のトレンティーノ地方はイタリア文化
- D.O.C.G.はない
モリーゼ州 Molise
- アブルッツォ州から独立した州
- 平野部は10%程度しかない
- ワイン生産量の70%が赤ワイン
- モリーゼ州だけで栽培される黒ブドウのティンティリアがある
- D.O.C.G.はない
カラブリア州 Calabria
- イタリアのつま先、半島最南端
- イオニア海沿いのブドウ産地
- 古代オリンピックでは金メダルの代わりにKrimisa(クリミサ)のワインが与えられた
- ワイン生産量の76%が赤ワイン
- 黒ブドウのガリオッポが主要品種
- D.O.C.G.はない
イタリアD.O.C.G.練習問題
本記事で解説したイタリアのD.O.C.G.(+一部D.O.C.)について練習問題を作成しました。
D.O.C.G.名と州とタイプ(品種)を紐づけられるようにしてください。
最後に
- ピエモンテ・ヴェネト・トスカーナは最重要
- D.O.C.G.名+産地+タイプを紐づける
イタリアは世界最大の生産量を持つ国で、ワイン業界への影響も大きいです。
学習量も多いですが、優先順位を設定して効率よく取り組みましょう。
ソムリエワインエキスパート試験の勉強法はこちら↓
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