- まずはどこか1つの残糖量を覚える
- Extraは一段階上、Demiは一段階下
- Sec=Secco=Secoなどの微妙な違いを把握
- スパークリングワインをまず覚えてスティルワインはSecから4段階と覚える
ソムリエ&ワインエキスパート一次試験対策シリーズ。
今回はワイン概論のスティルワインとスパークリングワインの残糖量についてです。
ワインの残糖量の表記は「スティルワイン」「スパークリングワイン」それぞれに規定されています。
同じ表記でもスティルワインかスパークリングワインかで残糖量が異なるので混ざらないようにしましょう。
フランス・イタリア・スペイン・ドイツの4か国分を暗記しますが、同じ残糖量でも複数の表記があったりして最初は結構大変です。
しかしこの記事で解説している法則性さえわかればすんなり覚えられるので、しっかり読んで参考にしてくださいね。
出題頻度が高いので、必ず答えられるようにしないといけません。
練習問題に何度も挑戦してマスターしておきましょう。
全ての記事にランダムで出題される練習問題がついているので試験学習にうってつけ。
独学・スクール通学を問わず、ソムリエ&ワインエキスパート試験合格を目指す人全員に役立てるようになっています。
詳しくは下記リンクの記事をチェックしてくださいね。
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残糖量表記の勉強のコツ
- まずは1か国の残糖量を覚える
- 残糖量の区切りについてはなんとなくでOK
- Extraは一段階上、Demiは一段階下
まずは1か国の残糖量を覚える
- Sec=Secco=Seco
- Doux=Dolce=Dulce
- Demi=Semi=Halb
ドイツ以外の3か国は単語がかなり似ています。
なので3か国のうちどれでもいいので、どこか1つをマスターしましょう。
イタリアは複数の表記があったりしてややこしいので、スペインかフランスがオススメ。
フランスかスペインの残糖量表記をマスターしてしまえば、全体の8割ほどはクリアです。
そこにドイツ全部とイタリアの一部を覚えれば100点になりますね。
また、Demi=「半分」という意味で英語では「Half」。
それがドイツ語になると「Halb」になる、と知っておくとこれも便利です。
は「デザート」という意味なので、いかにも甘そうなイメージができますね。
残糖量の区切りについてはなんとなくでOK
ソムリエ&ワインエキスパート試験は選択問題のため、細かく数字を記憶しておく必要はありません。
スパークリングワインは7段階、スティルワインは4段階に区分けされていることを把握するだけでOK。
それぞれ「このくらいの残糖量で区切られているんだな」程度を覚えておけばバッチリです。
Extraは一段階上、Demiは一段階下
残糖量の表は上から残糖量が少ない順に並ぶことが多いです。
それを踏まえたうえで、「Extra○○やDemi(またはSemi)○○」のような表記は、
- Extra〇〇の場合は○○の一段階上
- Demi(またはSemi)○○の場合は○○より一段階下
と覚えておきましょう。
SemiDulce
があるので注意!
スティルワインの項目で後程解説します。
スパークリングワインの残糖量
スパークリングワインは7段階に区分されています。
- 3g/ℓ未満は4か国ともBrut Nature(一部別呼称もあり)
- 0~6g/ℓは4か国ともExtra Brut
- 12g/ℓ未満は4か国ともBrut
- Sec=Dry=Trocken=17~32g/ℓを押さえてExtraとDemiがつくものは前項の法則で上下させる
同じ国、同じ残糖量で複数表示があるものは気を付けましょう。
イタリアのAsciuttoとAbboccatoは試験でよく出題されます。
「糖をほとんど足さずにそのままの状態」であるとイメージすると覚えやすいかもしれません。
残糖量 | フランス | イタリア | スペイン | ドイツ |
3g/ℓ未満 | Brut Nature ※Pas Dosé ※Dosage Zero |
Burut Nature | Brut Nature | Burut Nature ※Naturherb |
0~6g/ℓ | Extra Brut | Extra Brut | Extra Brut | Extra Brut |
12g/ℓ未満 | Brut | Brut | Brut | Brut |
12~17g/ℓ | Extra Sec ※Extra Dry |
Extra Secco ※Extra Dry |
Extra Seco | Extra Trocken |
17~32g/ℓ | Sec | Secco ※Dry ※Asciutto |
Seco | Trocken |
32~50g/ℓ | Demi-Sec | Semi Secco ※Abboccato |
Semi Seco | Halbtrocken |
50g/ℓ超 | Doux | Dolce | Dulce | Mild |
スティルワインの残糖量
スティルワインは4段階に区分されています。
一番残糖量が低いものはSec、一番残糖量が多いものはDouxです。
キーポイントはスパークリングワインにはない単語が並ぶ45g/ℓ未満。
スペインのSemidulceのみ、Demiの法則の例外でDulceの一段階上になることも注意です。
とはいっても、スパークリングワインの残糖量を覚えていれば、
- Secから始まる(Brut以下はない)
- 45g/ℓ未満はスパークリングワインにない表記
この2点だけ覚えておけばほとんど流れで記憶できます。
残糖量 | フランス | イタリア | スペイン | ドイツ |
4g/ℓ以下 | Sec | Secco ※Asciutto |
Seco | Trocken |
12g/ℓ以下 | Demi-Sec | Semi Secco ※Abboccato |
Semi Seco | Halbtrocken |
45g/ℓ未満 | Moelleux | Amabile | Semidulce | Lieblich |
45g/ℓ以上 | Doux | Dolce | Dulce | Suβ |
スパークリングワイン&スティルワイン残糖量練習問題
スパークリングワインとスティルワインの残糖量に関する練習問題を作成しました。
問題がスパークリングワインのことを聞いているのか、スティルワインのことを聞いているのかで答えが異なるので注意してください。
最後に
- まずはどこか1つの残糖量を覚える
- Extraは一段階上、Demiは一段階下
- Sec=Secco=Secoなどの微妙な違いを把握
- スパークリングワインをまず覚えてスティルワインはSecから4段階と覚える
今回は試験対策としてワインの残糖量について解説しました。
残糖量はある程度法則性があるので、覚えやすいかもしれませんね。
試験には頻出なので、必ずマスターしましょう。
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